AppBank の主任です。
韓国のニュースサイト ETNews が、Apple は iPhone・iPad・MacBook のディスプレイを変更することを計画しているようだ、と報じています。
具体的には iPhone・iPad の大型化のほか、iWatch のために有機 EL の研究を行っていること・MacBook に省エネ液晶が搭載される可能性を伝えています。
韓国企業のサムスン・LGディスプレイは Apple にディスプレイを供給しています。その関係から ETNews では、ディスプレイに関する Apple の噂話が時折報じられています。
次期iPhoneは5インチ以上の液晶を搭載?
先月 iPhone 5s/5c がリリースされたばかりですが、ETNews は「次期 iPhone は最低でも5インチ以上の液晶を搭載する」と報じています。
この話を裏付ける材料として、LGディスプレイとジャパンディスプレイでは液晶の生産能力を上げる施策を行っているとも伝えています。
「ディスプレイ大型化」の噂は、これまでにも AppBank で何度かご紹介しています。
Apple の CEO ティム・クック氏は、収支報告会の場で「トレードオフがある限り、大きな液晶を搭載した iPhone は出荷しない」と発言しています。
この発言は「トレードオフが解消できれば大型液晶を搭載した iPhone を出荷する」とも解釈でき、液晶の大型化を否定するものではありません。
ここで言う「トレードオフ」とは、解像度・色の品質・明るさ・反射率・寿命・電力消費・持ち運びやすさ・アプリとの互換性などが大型化で犠牲になることのようです。
前述の「大型液晶をテスト中」との噂は、Apple がこうした問題を解決するために行っている研究開発を指しているのかもしれません。
来年には大型iPadが登場か
これまでにも何度か報じられている「13インチ版 iPad」ですが、ETNews は再びこの話題を取り上げています。
記事によれば、来年にも 13(12.9)インチの液晶を搭載した iPad が発売されると主張しており、主な購入層は教育機関・企業になるとしています。
これに対して、9to5Mac は「iPad mini・iPad・大型 iPadの3モデルになる」と予測しており、大型 iPad の可能性について否定はしていません。
iWatchに有機ELディスプレイ?
有機 EL ディスプレイには「自ら発光する」という液晶とは異なる性質があります。そのためにバックライト・導光が必要ないので小型化に向いています。
ETNews は、Apple がこの有機 EL の専門家を LGディスプレイから引き抜いていることから、iWatch 向けに開発を進めているようだ、と伝えています。
MacBookシリーズには省エネ液晶を搭載か
さらに ETNews は、Apple は MacBook シリーズにもエネルギー効率が良い液晶ディスプレイを採用するかを検討中としています。
9to5Mac は、Retina Display モデルはディスプレイの消費電力が多いことを指摘しており、こうした問題を解決するために新型液晶を導入する可能性を示唆しています。