AppBank の主任です。
ExtremeTech が、Apple 製品に使われている・使われるかもしれない11の技術を紹介しています。
いずれも別の企業が開発していた技術で、Apple はその企業を買収することで技術を取得、あるいは自社技術を補強し、製品に活かしてきたと考えられています。
詳しくは ExtremeTech の記事をご覧頂くとして、ここでは中でも身近な技術を簡単にご紹介いたします。
マルチタッチ
「マルチタッチ」とは複数の指で操作できる技術で、現在のスマートフォンでは対応していて当然とも言われるものです。
2005年、Apple はマルチタッチ技術を使った製品を開発していた FingerWorks を買収。このノウハウが初代 iPhone に活かされたと考えられます。
自社製プロセッサ
iPhone/iPad に搭載され、計算・描画などを担う A シリーズプロセッサ(A4/A5/A6)は Apple が設計に携わっていると言われています。
こうした能力を得たのは、2008年に P.A. Semi という半導体企業を買収したことによるものだと考えられています。
マップアプリ(iOS 6以降)
Placebase(2009年)・Poly9(2010年)・C3 Technologies(2011年)を買収したことで、マップアプリで利用する地図を自社製に切り替えたようです。
結果としてこれは失敗でしたが、現在も改善を続けています。また、企業の買収も継続しています。
- 2013年3月:WiFiSlam
- 2013年7月:Locationary・HopStop
- 2013年8月:Embark
カメラアプリの顔検出機能
2010年に Apple は Polar Rose という企業を買収しており、この企業で開発された技術が iOS の顔検出機能のベースになっているようです。
Siri
その名も Siri という企業を Apple が2010年4月に買収しています。それ以前は iOS アプリとして公開されていました。
ただ、音声認識に使われている技術は Nuance という別企業が提供しています。
指紋認証技術?
次期 iPhone(iPhone 5S)には指紋センサーが搭載されると言われていますが、まだ確定はしておらず、Apple からも発表されていません。
とはいえ、Apple は指紋認証技術を開発していた AuthenTec を2012年7月に買収しています。この技術を活かした製品が近いうちに発表されるかもしれません。