AppBank の主任です。
PCWorld によると、調査会社 Gartner が2013年4-6月期の全世界の携帯電話の販売台数を発表しました。
発表によると、4-6月期の間で4億3,500万台の携帯電話が販売され、そのうちの約 52% に当たる2億2,500万台がスマートフォンでした。
Gartner によれば、スマートフォンの販売台数が従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)よりも多かったのは初めてだそうです。
2012年の同時期に比べると、スマートフォンは販売台数が 3.6% 増・フィーチャーフォンは販売台数が 21% 減となりました。
また、スマートフォンの販売台数はアジア/太平洋地域で 74.1%・ラテンアメリカで 55.7%・東ヨーロッパで 31.6% の成長率を見せています。
スマートフォンの販売が伸びるもAppleのシェアは低下
Gartner が調査した、サムスン・Apple・LG・レノボ・ZTE などのメーカー別の販売台数も公表されています。
いずれのメーカーも 2012年の同時期に比べると販売台数は伸びています。
(出典:Gartner Says Smartphone Sales Grew 46.5 Percent in Second Quarter of 2013 and Exceeded Feature Phone Sales for First Time – Gartner)
一方、Apple のみがシェアを 5% ほど低下させています(「その他」を除く)。
(出典:Gartner Says Smartphone Sales Grew 46.5 Percent in Second Quarter of 2013 and Exceeded Feature Phone Sales for First Time – Gartner)
廉価版iPhoneが共食いを加速させる?
今回の調査を行ったアナリスト Anshul Gupta 氏によれば、値引きされて安価になった iPhone 4 の売れ行きが好調であるようです。
一方、廉価版 iPhone を iPhone 4 と同じ価格で販売した場合には、さらに iPhone 同士の共食いを加速させかねないと分析しています。
現在の iPhone の平均販売価格はこれまでで最も低くなっています。その原因が安価な iPhone 4 です。
最新機種に近いスペックを持つ廉価版 iPhone が登場すれば、iPhone 5S よりも売れる可能性が高く、さらに平均販売価格を押し下げる恐れがあります。
平均販売価格の低下はAppleにとって「悪」?
TechCrunch Japan の記事では、平均販売価格が下がれば販売台数が増えて市場シェアが伸びる・他の Apple 製品を買うきっかけを作れるとして、長期的にはメリットがあるとしています。
ただ気になるのは平均販売価格が最も低いにも関わらず、TechCrunch Japan の分析のように市場シェアが伸びていない点。7-9月期の動向にも要注目です。