AppBank の主任です。
ITpro によると、goo SimSeller が SIM フリー版 iPhone と低価格で通信できる SIM カードのセット販売を始めました。
goo SimSeller は NTTレゾナントが運営するショップで、楽天に出店しています。
現在取り扱いがあるのは iPhone 4S/5・iPad 4・iPad mini のほかに Covia という Android スマートフォン。いずれも SIM フリー版です。
価格は、例えば iPhone 5(16GB)+ SIM カードで8万9,100円です。携帯電話会社の割引制度がないこと・海外から輸入した製品であるために価格は高めです。
セット販売されている SIM カードは「OCN モバイルエントリー d LTE 980」。データ通信のみの SIM カードで、SMS の送受信・通話は行えません。
月980円でドコモの 3G・LTE 回線が利用できる代わりに、1日 30MB 以上通信すると速度制限(最大 200kbps)が課されます。
ただし、iPhone 5/iPad 4/iPad mini ではドコモの LTE 回線が使用できるか否かは保証されていません(iPhone 4S は LTE に非対応)。
SIMフリーとは?
SIM カードとは、au・ドコモ・ソフトバンクといった携帯電話会社の 3G・LTE 回線を利用する際に必要な情報を登録したものです。
これを入れ替えることで、通信方式さえ対応していれば、利用する携帯電話会社の回線を切り替えることができます。
しかし、日本国内で販売されている携帯電話・スマートフォンのほとんどには「SIM ロック」が施されています。
これは各会社から販売されている機種は、その会社の SIM カードしか利用できないという制限です。au・ソフトバンクの iPhone/iPad にも施されています。
こうした制限がない状態を「SIM フリー」と呼びます。
SIM フリー版 iPhone では、対応している通信方式を利用する会社の SIM カードなら、どこのものでも利用できます。
SIMフリーの問題
1つは、携帯電話会社の割引制度が利用できない・海外から輸入したり、輸入代理店から購入する必要があるので本体価格が高いこと。
もう1つは、SIM カードに関する設定を自分で行う必要があること。
goo SimSeller では設定方法の紹介ページが用意されていますが、販売ページには以下の記述もあり、自分で調べて試さねばならない場合もあります。
かんたん設定マニュアルに記載以外のサポートはこちらでは行いません。
インターネット等でご自身にてお調べくださいます様よろしくお願い申し上げます。(【楽天市場】SIMフリーiPhone5 香港版 16GB ブラック【新品】【OCN モバイル エントリー d LTE 980 ナノSIM付き】:goo SimSeller より)
購入を検討される際には、目的・使い方・ユーザーのスキルによっては SIM フリー版の方が高くつく可能性もあることは、ぜひ念頭に置いて頂きたいと思います。