AppBank の主任です。Google 製のブラウザアプリ Chrome に注目の機能が追加されました。
Android 版 Chrome には既に搭載されていた「データ通信量の削減機能」です。
この機能は 、Google のサーバを経由することでウェブサイトのデータを最適化して受信できるので、読み込み速度が速くなります。
現時点では全ユーザーには提供されていない機能ですが、徐々に提供範囲が広がっていく予定です。
この他には Google 製アプリとの連携機能が追加、音声検索機能が強化され、iPad 版では全画面表示にも対応しました。
Google製アプリとの連携機能
iPhone/iPad にインストールされている、Google 製アプリとの連携機能が追加されました。Gmail アプリには同様の機能がすでに搭載されています。
例えば Chrome で YouTube のページを開いた際には、YouTube アプリで動画が再生されます。
対応しているのは YouTube・Google Maps・Google Drive・Google+ です。
左:メニューを開いて【設定】をタップします。
右:【Google Apps】をタップ。
音声検索の結果を人工音声で読み上げる?
天気・電車の乗り換え案内などを音声で読み上げてくれます。前バージョンから同機能はありましたが、日本語に対応したのは現バージョンからと思われます。
左:メニューを開いて【設定】を開き…
右:【音声検索】をタップ。
左:アドレスバーをタップし、マイクボタンをタップします。
右:キーワードをしゃべります。例えば「京都から大阪」と検索すると…
データ通信量の削減機能とは?
Chrome のデータ通信量を削減することで通信費を節約したり、ウェブページの読み込み速度が向上します。
この機能はまだ全ユーザーには提供されていません。徐々に提供範囲が広がっていく予定で、利用可能になると Chrome の設定画面に項目が追加されます。
この機能の仕組みは以下の通りです。
(画像引用元:Data Compression Proxy – Google Chrome Mobile — Google Developers)
ウェブページを表示する場合、Chrome は Google のサーバに命令を出します。サーバは命令に従ってウェブページを読み込み、最適化します。
Chrome はその最適化されたデータを Google のサーバから受け取って表示するので、データ通信量は節約され、読み込み速度が向上します。
一方、ショッピングサイトなどで個人情報を入力する際に「HTTPS」が使われるページには Chrome から直接アクセスするので、セキュリティ上の問題はないとしています。
Android 版 Chrome では以下のように、最適化の結果が分かります。スクリーンショットによれば、46% もデータ通信量を削減できています。
(画像引用元:Data Compression Proxy – Google Chrome Mobile — Google Developers)
参考(順不同)
- Data Compression Proxy – Google Chrome Mobile — Google Developers
- Google Chrome Blog: Better integration between Chrome and Google apps
・開発: Google, Inc. ・掲載時の価格: 無料 ・カテゴリ: ユーティリティ ・容量: 21.1 MB ・バージョン: 28.0.1500.12 |