AppBank の主任です。
Mac Rumors によると、次期 MacBook Pro のものと思われるベンチマーク(性能試験)結果が、あるウェブサイトに投稿されていました。
そのウェブサイトとは、ベンチマークソフト Geekbench を公開している Primate Labs。結果はソフトから手軽に投稿でき、ブラウザから他の結果と比較などができます。
ベンチマークソフトとは、そのソフトが動作する PC などのデバイスの性能を計測できるもの。結果は数値化されているので、他モデルとの違いも明白になります。
Mac Rumors によると、投稿されていた未発表 MacBook Pro と思われるもののベンチマーク結果は2つあります。1つは15インチモデル、もう1つは13インチモデルです。
いずれも Retina Display を搭載しているか否かは分かっていませんが、Retina Display を搭載しない MacBook Pro はラインナップから除外されるとの噂が既に出ています。
Haswell 搭載の MacBook Pro 15インチと思われるベンチマーク結果は、以下のページで公開されています。
同じく Haswell 搭載の MacBook Pro 13インチと思われるベンチマーク結果は、以下のページで公開されています。
Haswell 搭載の証拠は CPU のモデルナンバーです。
15インチモデルの場合は Intel Core i7 の「4950HQ」が、13インチの場合は Intel Core i5 の「4258U」が載っていることが分かります。
これらの番号は第4世代 Intel Core プロセッサに付けられるもの。「Haswell」はこの第4世代 Intel Core プロセッサを指す名前なので、ベンチマークの結果が正しければ、両機種ともに Haswell を搭載しているはずです。
Haswell搭載でバッテリ稼働時間は最大1.8倍だが…
Haswell、つまり第4世代 Intel Core プロセッサが搭載される、最大のメリットはバッテリ稼働時間の向上。一方で、GPU を除いて処理能力はあまり向上しません。
現在の MacBook Pro に搭載されているプロセッサは「Ivy Bridge」と呼ばれる、第3世代 Intel Core プロセッサですが、それよりも省電力になっています。
Intel の発表では、HD 動画を連続再生した際のバッテリ稼働時間は Ivy Bridge で6時間だったのに対し、Haswell では9.1時間だったとしています。
また、Haswell を搭載した MacBook Air ではバッテリ稼働時間が、11インチモデルで1.8倍・13インチモデルで1.7倍に伸びています。
ただし、13インチ・15インチモデルともに Retina Display 搭載モデルのみとなれば、その分だけ消費電力が増えるため、MacBook Air のような驚くべきバッテリ稼働時間の伸びは実現できない可能性があります。
15インチモデルは外部GPUの搭載を終了か
Mac Rumors によれば、次世代の MacBook Pro 15インチモデルのものと思われるベンチマーク結果には外部 GPU の存在を示すデータがありません。
GPU とはグラフィックの描画を担当するプロセッサです。Intel Core プロセッサには GPU も内蔵されていますが、これまでの MacBook Pro 15インチモデルでは、さらなる性能向上を果たすために別の GPU が搭載されていました。
こうして CPU とは別に搭載された GPU を「ディスクリート GPU」と呼ぶ場合もありますが、ここでは「外部 GPU」と表記します。
外部 GPU の廃止はバッテリ稼働時間の向上につながりますが、心配なのは GPU を使う作業で処理能力が前モデルよりも落ちること。今後の動向に注目です。
参考(順不同)
- ARK | インテル® 製品の情報源
- Next-Generation 15-Inch MacBook Pro Shows Up in Benchmarks – Mac Rumors
- Next-Generation 13-Inch MacBook Pro Benchmarked with Modest Performance Gains – Mac Rumors