AppBank の主任です。
9to5Mac が、iPhone 5S ではカメラ機能が大幅に強化されるかもしれない、と報じています。
(写真は iPhone 5)
これまでにも広範囲を照らしたり、被写体をより明るく撮れる「デュアル LED フラッシュライト」の搭載などによる「暗所での撮影能力」の向上、「1,200〜1,300万画素のカメラユニット」の搭載といった噂がありました。
9to5Mac によれば、これ以外にもカメラ機能を強化する予定があるとしています。その機能は「Mogul モード」という名前で呼ばれているそうです。
現在、開発者向けに公開されているベータ版 iOS 7 には、この存在を裏付けるコードがあると 9to5Mac は主張しています。
この「Mogul モード」を使えば、iPhone 5S では 120fps の動画を撮影できるとしています。いわゆる高速度撮影です。
一方、iPhone 5 のカメラでは 30fps の動画しか撮影できません。後述するアプリなどによって 60fps 撮影も可能ですが、120fps には至っていません。
ただし、「Mogul モード」ではどれほどの解像度で撮影できるかは分かっていません。
なお、iOS 7 では 60fps での撮影機能(720p 限定)が追加されることが WWDC 2013 で発表されています。
1秒のフレーム数が増えると…?
動画は連続して撮影された写真から成り立っています。パラパラマンガと同じ原理です。
動画ではこの1枚の写真を「フレーム」と呼びます。そして、動画の1秒間を構成するフレーム数を「fps」という単位で表します。
iPhone 5 は 30fps、つまり毎秒30枚の写真からなる動画を撮影できますが、iPhone 5S では 120fps、毎秒120枚の写真からなる動画を撮影できるようです。
1秒間のフレーム数が多くなる、つまり fps が上がると次のフレームを撮影するまでの時間が短くなるので、より動きの滑らかな動画を撮影できます。
30fps動画と60fps動画の違いをチェック!
以下のリンクから 30fps 動画と 60fps 動画をご覧ください。撮影に使ったアプリはスムーズビデオカメラです。
撮影位置固定、動いている人を撮影した動画(10秒)
撮影人物固定、カメラが動きまわった動画(11秒)
なめらかなスローモーション動画の作成も可能に?
iPhone 5S が 120fps 撮影に対応すれば、なめらかな動きのスローモーション動画も作成できるようになります。
スローモーションは再生速度を遅く、つまり1フレームの表示時間を長くします。例えば 30fps の動画なら1フレームは通常で約0.03秒ですが、これを倍に伸ばしたりします。
すると fps が低い動画では被写体の動きがぎこちなくなります。次のフレームを撮影するまでに時間が空いているからです。
120fps なら約0.008秒に1回は撮影しているので、次のフレームを撮影するまでの時間が短く、1フレームの表示時間を延ばしても動きは比較的なめらかなままです。
参考