AppBank の主任です。
AppleInsider が、アメリカ・ネバダ州リノで新たな iCloud データセンターの建設が始まった、と報じています。
iCloud データセンターとは、Apple が運営するサーバが保管されている場所。App Store/iTunes Store の運営・管理が行われているほか、iCloud や Apple ID に関するデータの保管・処理も行われているとされています。
さらに iMessage や Siri の音声の処理も、この iCloud データセンターで行われていると考えられます。
現在、iCloud データセンターはすべてアメリカ国内にあり、ノースカロライナに建設済み。オレゴンにも iCloud データセンターを建設中です。
iCloudデータセンターを増やす理由とは?
Apple はアメリカ国内に3つ、iCloud 開始以前から運営していたデータセンターを含めると合計4つのデータセンターを持とうとしています。
なぜ Apple はデータセンターを増やすのでしょうか?
その理由としては、急速に増える iTunes Store/App Store、さらにiCloud や Siri の利用者から要求された処理を迅速にこなすためと考えられます。データセンターが増えれば、その分だけ処理する能力が増えます。
増築やサーバの増設ではなく、離れた地域にデータセンターを新規建設するのは天候・災害による影響を受けにくくする対策とも考えられます。
既に排水設備を整備、建物の工事も始まる
Apple が関係機関に提出した資料によれば、ネバダ州リノに建設される iCloud データセンターの建設費用は合計で16億円以上になります。
建設場所は荒野といっても過言ではないところ。ちなみにネバダ州リノの気候は、夏期の最高気温は東京とほぼ同じ30度〜34度ほどですが、湿度は10%前後です。
(画像引用元:Exclusive: First large structures going up at Apple's Reno iCloud data center – AppleInsider)
AppleInsider によれば、排水設備の建設はすでに終了。こうした設備を設けるのは、長期に渡って運営されるデータセンターの特徴としています。
(画像引用元:Exclusive: First large structures going up at Apple's Reno iCloud data center – AppleInsider)
メインとなる建物の工事も始まったようです。
(画像引用元:Exclusive: First large structures going up at Apple's Reno iCloud data center – AppleInsider)
オレゴンの iCloud データセンターの建設は昨年10月にスタートしており、9ヶ月ほどが経過した現在でも完成したとの報道はないようです。
となると、ネバダの iCloud データセンターも完成までにオレゴンと同等か、それ以上の日数を要するかもしれません。
参考(参考)
- Exclusive: First large structures going up at Apple's Reno iCloud data center – AppleInsider
- Apple's iCloud reigning over the greenest data centers on the planet – AppleInsider
- アメリカ合衆国 リノの天気予報 – MSN天気予報