AppBank の主任です。
先週に引き続き、Mac Rumors が独自に iPhone 5S の試作品の写真を入手したようです。今度は iPhone 5 の内部構造と比較されています。
左が iPhone 5S の試作品と思われるもの、右が iPhone 5 です。
(画像引用元:Apple’s Prototype iPhone 5S Based on New A7 Chip – Mac Rumors)
シールドやバッテリを除けば同じように見えますが、やはり液晶パネルを接続するコネクタの位置に違いがあることが分かります。
さらに Mac Rumors はこの写真を元に、搭載されているプロセッサは次世代の「A7」ではないかと指摘しています。
iPhone 5 に搭載されているプロセッサは「A6」で、「A7」はその次の世代のプロセッサと考えられています。
A7プロセッサと考えられる、2つの理由
1つは「型番」です。
iPhone 5S の試作品と思われるチップの型番は「APL0698」ですが、A6 プロセッサの型番は「APL0598」や「APL5598」、iPhone 4S に搭載されている A5 プロセッサの型番は「APL0498」です。
このことから Mac Rumors は「APL」以降の左から2桁目の数字が変わるとプロセッサの世代が変わるのではないか、と推測しています。
ただし、A5 プロセッサに関しては他にも型番のバリエーションがあるため、これは推測の域を出ません。
そこでもう1つの理由として挙げられているのが「チップの製造メーカー」。
これまではサムスンが製造してきたので「N」から始まる型番が付いていたようですが、この試作品のチップには「K」から始まる型番が付いています。
「K」は TSMC が製造するものに付くようです。TSMC は台湾の製造メーカーで、サムスンに代わって A7 プロセッサを製造すると噂されてきました。
Apple、iPhone/iPad用プロセッサ「A7」の開発からサムスンを除外?
そのため、この試作品に搭載されているチップは未発表の A7 プロセッサではないか、と考えられています。
ちなみにシステムメモリにはエルピーダの DRAM を搭載しており、iPhone 5 と同じ 1GB であるようです。ただし、製品版でどうなるかは不明です。
iPhone 4 とそのアップグレード版である iPhone 4S の場合は、どちらも 512MB のシステムメモリを搭載。メモリの増量は行われませんでした。
参考