AppBank の主任です。
Mac Rumors が、Apple の新サービス「iRadio」について、Apple と音楽会社との間での交渉が難航しているようだと報じています。
iRadio に関する噂は以前にもお伝えしましたが、その後、ユニバーサルミュージックとの交渉は成立したようです。
しかし、ソニーミュージックとワーナーミュージックとの間での交渉はあまり進んでいないようです。難航の理由は「楽曲の使用料」。
以前お伝えした時には Apple は同種のサービスである Pandora と同じ、100曲の再生で12.5セント(約12.5円)を提示。しかし、両社はこれに納得せず、さらに高い使用料を主張しているとされています。
Apple は1曲毎の再生回数に応じた使用料・広告収益の一部を支払うこと、最低支払い金額の保障も申し出ているようです。
iRadio が発表されるのは今夏、あるいは6月10日の WWDC とも言われていますが、果たして交渉は妥結するのでしょうか。
日本でも iRadio はサービス開始時点から利用できると噂されていますが、国内の音楽会社との交渉がどこまで進んでいるのかは不明です。
iRadioは音楽発見サービス?
Mac Rumors は、iRadio は利用者の要望に応じて特定の曲を再生する、オンデマンドサービスではないとも報じています。
iRadio がオンデマンドサービスとして提供される場合、iTunes Store の楽曲売り上げが低下する原因となりかねないからです。
ただし、iRadio は早送りや巻き戻しは可能とされています。また、再生中の曲を iTunes Store ですぐに購入できるとも噂されています。
iRadio は月額聴き放題の音楽サービスではなく、利用者に新たな音楽を発見してもらうサービスとなる可能性が高いようです。
Googleは月額聴き放題サービスを発表か
The Verge は Google も新たな音楽サービスを計画中と報じています。
こちらは iRadio とは異なり、Google Play をベースとしたもので、月額料金を支払うことで聴き放題のサービスとなるようです。
来週には Google の開発者向けイベント Google I/O が開かれる予定です。
音楽配信に必要な全ての許諾を得たという情報はないが、The Verge はその場で新サービスが発表されるかもしれない、としています。
参考(順不同)
- Apple Still Negotiating With Sony and Warner Over iRadio Royalties – Mac Rumors
- Apple’s iRadio talks stall as Google rushes to license new music service | The Verge