AppBank の主任です。
Computerworld は、あるカンファレンスで Google の会長であるエリック・シュミット氏が Apple に対し、iPhone/iPad 標準の地図アプリに Google マップを再び採用するように要請していると述べた、と報じています。
また CNET によるとシュミット氏は「App Store にある Google Maps アプリをそのまま標準アプリにすることは簡単なはず」とも述べたようです。
なぜGoogleは復活を要請するのか?
こうした要請の背景には、Apple が iOS 6 から標準のマップアプリで使用する地図データを独自のものに切り替えたことが挙げられます。
iOS 5 までは、Google マップのデータを利用していました。しかし、独自のものに切り替わったことで地図の信頼性・見やすさに問題があるとして酷評されています。
この事態を受け、Apple の現 CEO であるティム・クック氏が謝罪文を発表。改善されるまでの間は他社製の地図アプリを使うように勧めています。
アップル – マップについてのTim Cookからのメッセージ
なぜAppleはGoogleマップの使用を止めたのか?
謝罪に至る事態にまで発展した「マップアプリ問題」ですが、Apple はそこまでして独自の地図にこだわる理由は何なのでしょうか。
CNET は、Google が開発した Android を搭載したスマートフォン・タブレットの市場シェアが iPhone/iPad のそれを超えつつあること・両社が互いにデザインを盗んだと批判し合ったことから、Apple は Google から距離を置くに至ったと分析しています。
一方、AllThingsD は過去の記事で、Google が Apple に「音声案内によるカーナビ機能」を提供しなかったことが、Apple が Google から離れた原因と報じています。
参考(順不同)
- Apple-Google Maps Talks Crashed Over Voice-Guided Directions – John Paczkowski – Mobile – AllThingsD
- Google still wants Apple to use its maps, Eric Schmidt says | Mobile – CNET News
- iOSのデフォルト地図としてGoogleマップの復活を――グーグルのシュミット会長 | ITコンシューマライゼーション | トピックス | Computerworld – エンタープライズITの総合ニュースサイト