本日発売のiPad miniの性能を数字で見る。メモリは512MB、CPUは1GHz。

そのサイズや性能で注目を集めていた iPad mini が本日発売となりました。

そこで AppBank ではこの iPad mini の性能を Geekbench 2 というアプリを使って計測してみました。

iPhone 5 や第3世代 iPad 、さらには同じく本日発売となった第4世代 iPad と比べ、どれくらいの違いがあるのでしょうか？

さっそく結果を見ていきましょう。

Geekbench 2とは？

Geekbench は、様々な OS・デバイスの性能を計測・集計するサービス。そのサービスを iPad でも利用できるようにしたのが Geekbench 2 です。

計測結果・主な仕様

総合スコアは「750」。第4世代 iPad が1768、iPhone 5 が約1650なので、これらと比べると処理能力は落ちます。一方で第3世代 iPad は約750と同等です。

これは Geekbench 2 がグラフィックの描画能力を計測しないので、第3世代 iPad の強化された GPU の能力が含まれていないためと考えられます。

計算能力

Interger Performance が整数演算性能、Floating Point Performance が浮動小数点数演算性能です。いずれも iPad mini の A5 プロセッサの計算能力を示します。

整数演算性能は「676」。第4世代 iPad は1334、第3世代 iPad は約690です。

浮動小数点数演算性能は「903」。第4世代 iPad は2258、第3世代 iPad は約900です。

メモリ性能・Stream Performance

メモリは計算に必要なデータを一時的に保管する場所です。そこのデータへアクセスする速度が速ければ処理能力はアップします。

iPad mini のメモリ性能は「827」。第4世代 iPad は2051、第3世代 iPad は約800なので、ここも第3世代 iPad と同等です。

Stream Performance は「324」。第4世代 iPad は1011、第3世代 iPad は約330でした。こちらもメモリ性能と同じような結果です。

まとめ

iPad mini は iPad 2 と同じプロセッサを使うという噂通りの結果となりました。

そのため、Geekbench 2 の計測結果が iPad 2 と第3世代 iPad でほぼ同じだったように、iPad mini と第3世代 iPad の結果もほとんど同じです。

これは先の述べたように Geekbench 2 はグラフィック描画能力を計測しないためです。

実際に使う際には常に描画を行うので、iPad 2 や iPad mini よりも第3世代 iPad の方が処理速度が速い場合があると考えられます。

今回の結果を見る限り、iPad mini は小型な iPad 2 と言えるでしょう。