iPad mini に注目が集まる中、第4世代に当たる iPad Retina ディスプレイモデルも発売となりました。
そこで AppBank ではこの iPad(第4世代) の性能を Geekbench 2 というアプリを使って計測してみました。
iPhone 5 や第3世代 iPad のほか、iPad mini と比べ、どれくらいの違いがあるのでしょうか? さっそく結果を見ていきましょう。
Geekbench 2とは?
Geekbench は、様々な OS・デバイスの性能を計測・集計するサービス。そのサービスを iPad でも利用できるようにしたのが Geekbench 2 です。
計測結果・主な仕様
総合スコアは「1768」。iPhone 5 のスコアが約1650、第3世代 iPad と iPad mini が約750なので現時点で最速の iOS デバイスです。
興味深いのは Processor、CPU のクロック周波数。事前情報では 1.4GHz と言われていましたが、今回の結果には 1.2GHz とあります。
このことから A6X プロセッサは、処理の重さに合わせてクロック周波数を変化させる仕様と考えられます。
メモリは 988 MB、システムが利用できない分を考えると約 1GB になります。
計算能力
Interger Performance が整数演算性能、Floating Point Performance が浮動小数点数演算性能です。いずれも A6X プロセッサの計算能力を示します。
整数演算性能は「1334」。第3世代 iPad は約690、iPad mini は676なので、約2倍の処理能力を持っています。
浮動小数点数演算性能は「2258」。第3世代 iPad は約900、iPad mini は903ですから、2倍以上の性能向上になります。
メモリ性能・Stream Performance
メモリは計算に必要なデータを一時的に保管する場所です。そこのデータへアクセスする速度が速ければ処理能力はアップします。
第4世代 iPad のメモリ性能は「2051」。第3世代 iPad が約800 、iPad mini は827なのでこちらも2倍以上の性能です。
Stream Performance は「1011」。第3世代 iPad は約330、iPad mini は324でした。
まとめ
第4世代iPad | 第3世代iPad | iPad mini | iPhone 5 | |
総合スコア | 1768 | 約750 | 750 | 1643 |
整数演算性能 | 1334 | 約900 | 676 | 1255 |
浮動小数点数演算性能 | 2258 | 約900 | 903 | 2113 |
メモリ性能 | 2051 | 約800 | 827 | 1850 |
Stream Performance | 1011 | 約330 | 324 | 944 |
iPad mini の詳しいスペックについては、以下の記事をご覧ください。第3世代 iPad とほぼ同等の結果になった理由についても考察しています。
→本日発売のiPad miniの性能を数字で見る。メモリは512MB、CPUは1GHz。