AppBank の事務所にもさっそく新しい iPad(第三世代 iPad)が到着しました。
そこで新デバイス登場時の恒例行事(?)とも言える、System Status というアプリを使ったスペック分析を行いました。
アプリが新しい iPad に対応していないためか、表記が正しくない部分もありますが、メインメモリが 1GB に増強されていることは確認できました。
iPad 2 で分析を行った際の記事はこちら。本記事とあわせてご覧ください。
【iPad 2レポート】システム編: System Status で、iPad 2 のスペックを調べる!
System Status とは
System Status とは App Store で販売されているアプリで、iPad をはじめとする iOS デバイスのハードウェア構成やメインメモリの空き状況をチェックできます。
また、メモリの解放機能もあるので、iPhone/iPad の動作がちょっと重いという時に使うと動作が軽くなる、実用的なアプリでもあります。
メインメモリの容量は 1GB
【Memory】画面では、使用中のメモリ容量、未使用のメモリ容量をチェックできます。
【Total Memory】の欄には 988.0 MB と表示されています。おおよそ 1GB です。iPad 2 に搭載されているメモリの2倍の容量になります。
通常 1GB は 1024 MB ですが、システムや GPU で使用する関係からそのままの数値で表示されることはありません。これは iPad 2 の検証を行った時も同様で、こちらは 502.0MB と表示されていました。
OS・デバイス
既に iOS 5.1 にアップデートされています。ビルドナンバーは 9B176 。通常の iOS 5.1 と変わらないようです。
デバイス名は iPad 3G となっていますが、これはアプリ開発者側でデバイス ID に対してあらかじめ設定していた名前でしょう。
CPU・ハードウェア
CPU や GPU のモデルは iPad 2 と同様に表示されていますが、おそらく GPU については変更されていると思われるので、この情報は誤りでしょう。
というのも PowerVR SGX543MP2 はデュアルコア GPU だからです。Apple は GPU をクアッドコア化してパワーアップしたと発表しているので、内容が食い違います。
事前情報では新しい iPad には PowerVR SGX543MP4 が搭載されるのではないかと噂されていましたが、このアプリの情報からだけでは真偽の程は不明です。
iPad 2 の時も同様に古いデータに基づいて情報を表示していたので、正しい情報を表示させるためにはアプリの対応アップデートを待つしかありません。
初代 iPad → iPad 2 では変化のあったバスクロックや L2 キャッシュサイズ・キャッシュラインには、今回は変化がありません。そのモデルナンバーが示す通り A5X プロセッサは CPU 部分においては A5 と同じなのでしょうか。
これらの項目の数値は iPad 2 の分析を行った際には初代 iPad からの変化が認められたので、アプリが直接 iPad が取得しているものと思われます。
ディスプレイ解像度は Retina Display を示す【2048×1536】になっています。
一方でピクセル密度やバッテリ容量・カメラの画素数の表記は iPad 2 の時のままです。これも先ほどと同様に新しい iPad に対応するデータをこのアプリが持ち合わせていないからでしょう。
各機能の有無も iPad 2 とまったく同じです。