iPhone 4S ではついに 1080p HD 撮影が可能になりました。また、手ブレ補正機能が追加され、iPhone での動画撮影に付き物の手ブレを軽減できるようになっています。
そこで今回は iPhone 4S に搭載された新機能の実力を推し量るべく、iPhone 4 と 4S で同じシーンを撮影し、その動画を見比べてみます。
はじめに
以下に挿入している YouTube の動画はすべて 360p で表示されます。実際にはそれ以上の解像度で撮影しているので、+ボタンの横にある「360p」をクリックし、解像度を 720p か 1080p に変更してください。
屋外でいろいろ撮ってみました
iPhone 4 で撮影した動画。色が濃く、濃淡がはっきりしています。
こちらでも十分キレイに見えますが…
iPhone 4S で撮影した動画はもっとキレイです。遠景の看板やビルの輪郭がハッキリとしていて、iPhone 4 で撮った時よりも画面全体が明るくなっています。
その理由は iPhone 4S は 1080p 、幅1920px・縦1080px で撮影できるからです。対して iPhone 4 は 720p 、幅1280px・縦720px での撮影が限界です。
1080p は 720p に比べて画素数が多く、より細かな部分がはっきりと映像として残せます。また、Apple TV を繋いだハイビジョンテレビでの鑑賞にも堪えうるサイズです。
さらに iPhone 4S は iPhone 4 とは異なるレンズや光学センサーを採用しており、そのおかげで光をより取り込みやすくなっています。そのために iPhone 4 で撮った動画に比べて 4S のものは画面全体が明るくなっていると思われます。
噴水の様子を収めた動画でも、1080p と 720p の違いはかなりのものです。
iPhone 4 で撮影した動画です。
こちらは iPhone 4S で撮影した動画。水滴の細かな描写はやはり 4S の方が上です。
手ブレ補正機能
手ブレ補正機能は iPhone 4S 限定の新しい機能です。歩いて被写体に近づいたり、上下左右にカメラアングルを変えても、手ブレが少なくなっています。
まとめ
写真に比べて動画の撮影という点では iPhone 4S と iPhone 4 の実力ははっきりと違います。やはり iPhone 4 が 720p 撮影が限界であるのに対して、iPhone 4S は 1080p 撮影が可能であるというのが大きいですね。
手ブレ補正機能には限界があるものの、iPhone で動画を撮る際に手ブレは付き物なので、こういった機能があるとないとでは大きな違いです。
また、iPhone 4S では動画も明るく撮れるので、全体としてフレームレートが高く、動きがスムーズに撮影できているように見えます。
写真撮影に関しては iPhone 4 と 4S で明確な違いがありませんでしたが、動画に関しては iPhone 4S が明らかに勝っていると言えそうです。