iOS デバイスに使われている CPU や GPU の種類、メモリの容量などが分かるアプリ System Status を使って、au 版 iPhone 4S のスペックを見てみました。
そこから分かったことのほか、iPhone 4 との比較なども含めてお伝えします。
キャリア
au 版の iPhone 4S なので「Carrier Name」には KDDI という文字が!
もちろん左上のキャリア名も KDDI になっています。
メモリ
「Total Memory」を見ると 505 MB と表示されています。
事前情報にもあった通り、システムメモリは iPhone 4 と同じ 512MB です。7 MB の差は、スペック数値と実際にシステムが使える領域との差異によって生じたものです。
システム情報
iOS のバージョンはもちろん 5.0 。ビルドナンバーは iPhone 4 用 iOS 5 と同じです。
カーネルやそのビルドナンバーも iPhone 4 と同じでした。
デバイス情報
デバイス名はなんと「iPhone 5」!デバイス ID は「iPhone4,1」です。
これは iPhone 4 の後継機である「iPhone4,1」という ID に対して、アプリの制作者が事前に iPhone 5 というデバイス名を割り当てたためと思われます。
CPU 情報
CPU は「ARM Cortex-A9 Apple A5」です。iPhone 4 は「ARM Cortex-A8 Apple A4」でした。
GPU は「PowerVR SGX543MP2」。iPad 2 とおなじものです。iPhone 4 は「PowerVR SGX535」を搭載しており、アップグレードされたことが分かります。
注目すべきは「Core Number」。CPU のコアの数です。iPhone 4S では「2」になっています。iPad 2 と同じデュアルコアになりました。iPhone 4 は「1」です。
クロック周波数やバスクロック周波数は iPad 2 よりも若干下がっています。これは事前情報の通りです。
バスクロック周波数に関しては iPhone 4 より100 Mhz も向上しており、L2 キャッシュの量も iPhone 4 から2倍に増えています。
一方で Cache Line は iPhone 4 から半減しています。
その他のハードウェア情報
液晶の解像度やピクセルの密度は iPhone 4 と変わりません。
バッテリの電圧・容量も iPhone 4 と同じです。
違いがあるはずのリアカメラの画素数も、ここではなぜか iPhone 4 と同じ500万画素と表示されています。
Apple の発表によれば iPhone 4S では800万画素へとアップグレードされているはずなので、アプリが読み取ったデータの解釈を間違えている可能性があります。
ほぼ事前情報の通りのスペックとなっています。あとは数値だけでは分からない、実際にアプリを使った時の体感速度がどう変化しているかが気になりますね。
AppBank では今後、iPhone 4S を使ってさまざまなベンチマークを行う予定です。
続報をお待ちください。