せっかく HyperJuice を使うなら iPhone/iPad 以外にも MacBook も充電したいところ。そんな要望に応えるのが Hyper Juice Magic Box です。米国より購入しました。
いくつかの道具と機具が入っており、公式ウェブページで入手できる説明書に沿って MagSafe 電源アダプタを改造すると、HyperJuice から充電できるようになります。
本製品を使えば 150Wh モデルだと MacBook Air (13-inch, Late 2010) をなんと2回もフル充電できます。HyperJuice を導入される方は、ぜひこういった使い方も検討してみてください。
強力バッテリー HyperJuice って何?という方は前回のレビューをご覧ください!
HyperJuice(150Wh モデル): 驚異の充電能力!iPhone を15回半も充電できたモバイルバッテリー。
Magic Box についてはこちらから。
HyperJuice Magic Box – MagSafe Modification Kit
この記事を読む前にご注意。
本製品は MagSafe 電源アダプタをユーザー自身が改造するので、これを使ったことで HyperJuice・MacBook に何らかの損害が生じたとしても Apple や HyperJuice 製造・販売元のサポートを受けることはできません。
ただ、条件によっては法律に基づく保証は受けることができますので、詳細については公式ウェブページの契約条件(英文)を参照してください。
これらのリスクを避けるには Apple MagSafe Airline 電源アダプタで HyperJuice から給電を受けるのが一番ですが、いずれにしても Apple の想定する使用方法ではないので Apple のサポートを受けることは難しいでしょう。
また、AppBank もこのキットを使ったことによる損害は保証致しかねます。
以上の点をあらかじめご了承の上で、以下のレビューを読んで頂ければ幸いです。
HyperJuice Magic Box – MagSafe Modification Kit をチェック!
内容物は以下の通りです。
1. MagSafe 電源アダプタ変換器
2. カーチャージャー:シガーライターソケットから MacBook へ給電できます
3. MagSafe 変換器
4. ケーブルストリッパー:ケーブルの被膜を剥ぐ際に使います
HyperJuice Magic Box – MagSafe Modification Kit には MagSafe 電源アダプタは付属しませんので、Apple Store 等で別途購入するか、手持ちのものを使います。
また HyperJuice 本体も付属していませんので別途購入する必要があります。
MagSafe 電源アダプタを加工しよう!
最初に MagSafe 電源アダプタをコンセントから取り外し、感電を避けるために数時間放置してから作業に取り掛かりましょう。
次に以下のウェブページから改造の手順を示したマニュアルをダウンロードします。
HyperJuice Magic Box – MagSafe Modification Kit
あとはマニュアルに沿って作業するだけですが、今回は簡単にその手順をご紹介します。
初めに電源アダプタから4インチ、およそ10センチの場所でケーブルをカット!端から2センチの場所からケーブルストリッパーの一番大きな穴を使って被膜をはぎ取ります。
はぎ取ると銀色の電線が見えるのでこれをよって束ねます。
次に真ん中の被膜を端から1センチのところでケーブルストリッパーの2番目に小さな穴を使ってはぎ取ります。
すると先ほどと同じように電線が見えるので、これをよって束ねましょう。もし2本の束が同じ長さになっていない時は、切って長さを揃えます。
ここで覚えておきたいのはケーブルの極性。最初に束ねたのが−、次に束ねたのが+です。次の作業で必要となるので確認しましょう。
次に「1」の MagSafe 電源アダプタ変換器に、むき出しとなったケーブルの先端を極性通りに挿し込み、オレンジのストッパーでケーブルを留めます。極性は向かって左が+、右が−です。この作業はかなり大事なので間違えないように!
あとは再度極性を確認し、ケーブル同士が接触してショートしないかを確認したら、変換器にフタを付けて完成! MagSafe 電源アダプタを使って HyperJuice を充電できるようになりました。充電が完了すれば LED の色が緑になります。
次に HyperJuice から給電するためのケーブルを作りましょう。先ほど切ったところから 2センチの場所にケーブルストリッパーを噛ませて、被膜をはぎ取ります。
また中央の被膜は切断部分から1センチはぎ取り、よって束ねます。極性は1番目に束ねたのが+、2番目が−です。
次に「3」の MagSafe 変換器のフタを取り外し、先ほどよって束ねたケーブルを挿し込みます。左の穴が+、右の穴が−になるようにケーブルの極性に注意します。
極性が間違っていないか、ケーブル同士が接触していないかを確認したら完成です。
HyperJuice から MacBook に直接給電できるようになりました!これで 150Wh モデルの HyperJuice なら MacBook Air (13-inch, Late 2010) が2回フル充電できます。
また、「1」の MagSafe 電源アダプタ変換器に「3」の MagSafe 変換器のケーブルを接続して元の MagSafe 電源アダプタとして利用することもできるので、HyperJuice を持ち歩かない状況にも対応できます。
さらにこの作業を済ませればカーチャージャーを使って、車のシガーソケットから給電し、MacBook を充電することができます。
ちなみに HyperJuice から MacBook へと給電している際にも HyperJuice 本体の USB ポートから iPhone や iPad へと給電できます。なので MacBook も iPhone/iPad も並行して充電したい時には非常に便利です。
次回はこうした作業を行うことなく、HyperJuice から MacBook へと給電できる純正品 Apple MagSafe Airline 電源アダプタ をご紹介し、Magic Box とどちらが良いのかを比較したいと思います。
2011.06.13修正
Apple MagSafe Airline 電源アダプタでは HyperJuice から充電できず、給電のみが可能でした。一部表記を修正いたします。
強力バッテリー HyperJuice って何?という方は前回のレビューをご覧ください!
HyperJuice(150Wh モデル): 驚異の充電能力!iPhone を15回半も充電できたモバイルバッテリー。
Magic Box についてはこちらから。
HyperJuice Magic Box – MagSafe Modification Kit