iPhone は直感的に使える素晴らしいデバイスですが、その中にはどんな部品が入っていて、どんな原理で動くのか、簡単には分かりません。そんな iPhone を支える部品・技術・原理をていねいに解説したのが iPhone 4&iPad 最新テクノロジーという新書です。
新書というと活字ばかりのような感じがしますが、この本は全ページがカラー印刷。写真や図をふんだんに使い、iPhone の部品とその原理について解説しています。
全ての iPhone ユーザーにオススメ！というよりは、機械やバラしが好きな方向けの新書ですね。どんな内容なのか、ちょっと覗いてみましょう。
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iPhone 4&iPad最新テクノロジー iPhone 2G/3G/3GS、iPod touchとの違いを完全分解して徹底検証!! (サイエンス・アイ新書)
まずは iPhone が流行した背景を解説。iPhone についてまったく知らない人でも読めるようになっています。
iPhone を解体して取り出したメイン基盤を他のモデルと比較。iPhone がいかに進化してきたかが分かります。
例えば NAND メモリの解説はこんな感じ。メモリに情報を記録する方式の違いについて図を用いて分かりやすく説明しています。
イヤホンジャックの横にある穴。実はあれ、ノイズキャンセリング用のマイクであることをご存知ですか？でもノイズキャンセリングって…？ その原理と作用についてもしっかりと解説しています。ここまで詳しい解説はそうありません。
iPhone の他には、iPad や iPod touch などの iOS デバイスと呼ばれる機器のバラし写真や製品毎の性能の違いを部品から読み解く記述もあったりと、機械・バラし好きの知的好奇心を満たしてくれる良書ですね。
後半には iOS の使い方も解説されているのですが、iOS のバージョンが違うなどの理由で参考にするには少し古い内容です。その点はご注意下さい。
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