iPad 2をアメリカで購入してきました(日本の発売予定日は25日)。今回はその製品レポート、ハードウェア編をお伝えします。
ご紹介するのは iPad 2 Wi-Fi のホワイトモデルです。表からみるだけでは初代と同じ「画面しかない」と思えるようなデザインですね。外形は高さが1.6mm, 横幅が4mm と少しコンパクトになっています。
見た目や機能で大きな変化はないものの、数日使ってみて思うのは「可能性ばかりの製品」から「多くの人に愛用してほしい良い製品」に変身したと感じていることです。もともと、iPad はおすすめしにくい難しい製品だと思っていたので、中身抜きでこの感想には私自身驚いています。
様々な小さな変化がそういった技術仕様にない評価に繋がっているのだと思います。
なるべくこの主観を重視して製品レポートします。
iPad 2、箱からチェック!
こちらが iPad 2の箱です。アップル製品らしいシンプルなパッケージです。気持ち小さいなと感じました。
iPhoneの時は iPhone 4 と書いてあったのですが、この場合は iPad と書いてあります。
開けました。
iPad 2 がまるっと入っています。
インパクトあります。
本体以外の付属物。
1. アップルシール2枚
2. 製品の注意事項
3. 説明書(これ1枚!!)
4. USBケーブル
5. 充電用USBアダプタ
iPad 2は薄くて、軽い。
じゃん!これが iPad 2です!Wi-Fi版の 重さは601g 前の iPad(Wi-Fi版)の重さが 680g と12%くらいしか軽くなっていないのに、軽いです。厚みの違いなのでしょうか、不思議です。
この後、ブラインドで両手に表面から載せる重さ比べを数度行いましたが3人中2人が「正直差が分からない。」と言い、目を開けて手に持たせると「軽い」となりました「触ると軽い」と思わせるとはさすがです。
初代iPadと厚みを比べると全然違います。
初代は 1.3cm、iPad 2は 8.8 mm と33%薄くなっています。この違いは大きい。
こちらが背面。すらっとしています。
一つ上の写真からも分かりますが、初代iPadに比べてフラットな面が広く、平たい部分に置いてもぐらつきにくくなっています。
スピーカーに大きな変化
iPad 2で大きく変わったのはこちらのスピーカーです。
スピーカー部分に大きく空いています。
同じ楽曲で聴き比べてみました。
初版と比べて異なるのは、全体的に音がきれいに通るようになりました。特に高音や女性ボーカルで顕著です。
iPad 独特の中で響くような感じは無くなり、よりすっきりと大きな音が部屋に響き渡ります。ただ、音量を最大にして聴くと iPad 2 は抜けがよい分まとまりに欠け、逆に初代の方がこもる分、まとまりの良い聴きやすい音になると思いました。適度な音量で聴く場合は iPad 2の方がきれいだなと感じると思います。
ヘッドホンで聴き比べた時の違いは無いか、あっても気にする差異ではないです。
丸みを帯びた美しいデザイン。
地味ながら初代 iPad との究極の違いはこちらの丸みを帯びた側面だと思います。
端を手にしたときのサラッとしたあたりのの良さが親しみと上質感を与えます。
こちらはヘッドホンジャック。
側面全体が丸みをもっています。
電源ボタンと、カメラ穴です。
マナーモード(回転ロック)切り替えスイッチと音量調整ボタン。
こちらもなめらかな曲面に合わせて付けられています。ボタンは初版と同じくらい押しやすいです。
こちらはドックケーブル部分。
穴が曲面になっているので、金具の部分が若干はみ出ています。
同期、充電はきちんとなされます。
iPadの液晶をチェック!
初代 iPad と iPad 2の液晶を比較。液晶面が若干黄みがかっています。
撮影しているものは使用一日目の iPad 2 です。数日前から使っている別のiPad 2と比べると黄色は減っているので使うほどに、接着剤が溶けるなどして色は落ちるのかもしれません。
こちらは初代 iPad。
こちらは iPad 2です。
液晶面とガラスの距離は初代と同じです。色以外の液晶の美しさ等については肉眼での違いは見受けられませんでした。
最後にホームボタンをチェック。
こちらは初代 iPad のようなパチパチした音ではなく、iPhone 4と同じムチムチとした音とプッシュ感がありました。
iPad 2は、より真っ当な、より多くの人に愛される製品になった。
最初に手にした時の「おっ!」と「薄い!」「軽い!」、第一印象のみで iPad 2 を購入した満足を得るはずです。「あるべき iPad だ」「やっと本当の iPad になった」という感想も聞きましたが、言い過ぎではありません。
物理的な軽さより、重心が初代より広がったことで、女性でも片手で持てるようになったのだと思いました。軽くなったのではなく軽く感させるようになった意義は非常に大きいです。また、側面から表面にかけての手触りのもつ人なつっこさが印象的です。店頭で何度もなでてみて欲しいです。夢のあるデバイスから人々に愛されるデバイスになったと感じました。
初代持ちの人が買い換えるべきか?と質問されるのであればハード面ではカメラの要素以外は無理して買う必要はないと答えます。しかし、それでも買った人は満足しますとお答えできると思います。
以上、ハード面での解説になります。
次はシステムやソフトウェアのチェックに続きます。