細川家の名宝 創刊ゼロ号 パイロット版は、普段手に取って眺められない国宝・重要文化財等の宝物を、あらゆる角度・大きさで眺められる電子書籍アプリ。
例えば焼き物は好きな角度から見られるので美術館では分からない、高台のディテールに迫れます。20mもある巨大絵巻物は拡大できるので小さな描きこみも見逃しません。
さらにこうした宝物を管理する細川家の当主で、第79代内閣総理大臣も務めた細川護熙氏の解説も収録。当主の説明が聞ける美術館はそう多くはありません。
美術館以上の体験ができるこのアプリ、詳しくご紹介します。
目次からしてスタイリッシュ。「細川家の名宝」の周りを回る円をタップすると、その名宝を詳しく見ることができます。
細川元総理のメッセージビデオも収録。このアプリの楽しみ方を紹介しています。
名宝が生まれた地域を地図で分かりやすく解説。単なる名宝自慢に終わっていないのは、こうした資料があるためです。
歴史上の出来事と名宝を年表で重ね合わせることによって、名宝が持つバックグラウンドを読み解くこともできます。
さっそく作品を見てみましょう。この画面では名宝の概観と解説を読めます。
解説はWikipediaがソースとなっています。
さらに細川元総理による名宝の解説も収録されています。
概観の画面で「スクロール」をタップすると名宝をより詳しく見ることができます。
「Twitterに投稿」から現在表示している範囲の画像と共にツイートが投稿できます。
公式ウェブサイトでは関連するツイートを画像つきでチェックできます。自分とは違う、別の視点からの発見も見られるのは面白いですね。
さらに巻物を左右にスクロールすると解説も対応する部分が表示されます。物語だけでなく、絵の解説まであるというのが名宝を理解する助けになっています。
他の名宝も見てみましょう。例えば焼き物の場合なら上下左右にフリックすることで、焼き物をあらゆる角度から眺めることができます。普通なら手に取れない名宝も、あたかも目の前にあるかのようにじっくりと角度を変えながら見られます。
どれも高解像度の写真で収録されており、写真集をめくるような感覚で名宝の写真を見ることができます。これは日本の古典芸能である能で使われる面です。
写真だけでなく、能面を実際に使って舞っている様子を動画で収録。
細川元総理が書かれた達磨図。どことなくユーモラスな図柄ですが迫力があります。
これを模倣しながらiPadで筆絵を描くこともできます。黒だけでなく色もカラーピッカーから選択できたり、筆の太さもスライドバーで自在に変更できたりします。
描いた絵はTwitterに投稿することもできますので、数々の名宝を見て刺激された芸術的感覚でもって達磨図に挑戦し、その絵をTwitterに公開してみるのも面白いですね。
1つ1つの写真・動画・BGMの質が高く、また収録されている解説も詳細なものなので名宝の世界にどっぷりと漬かれます。ぜひ名宝と呼ばれる品々をご覧になってください。
- 販売会社URL:iPadアプリ「細川家の名宝」
- 参考価格:1200円
- ブック (Books)
- 執筆時のバージョン: 1.0.1