以前、ご紹介したAir Videoですが、iPadでもユニバーサルアプリにバージョンアップしましたのでiPhone版も含め、改めてご紹介します。
Air Video – Watch your videos anywhere!はPC上に置いてある動画をiTunesで同期しなくてもiPad/iPhoneで再生できるアプリ。
動画を置いておく場所となるPC/Macに専用ソフトをインストールして起動させておく必要があります。Air VideoはWi-Fiあるいは3G回線を使ってPC/Macにアクセスします。
iPad/iPhoneに対応していない動画はアプリからボタン1つでPCがiPad/iPhoneで見られる形式に変換してくれます。しかも!変換しながら動画が再生できるので、変換が終わるまでのイライラを感じずにスムーズに見たい動画をiPad/iPhoneで見られます。
つまり、Air Videoは好きな場所で好きな動画を好きなだけ見られるアプリなのです!
詳しくご紹介します。
対応している動画については記事の一番最後にまとめてあります。
iPad/iPhoneでAir Videoを使う前に…
まず、PCの動画をAir Videoに配信する為のサーバーソフトをインストールしましょう。
公式サイトからダウンロード、アプリケーションをハードディスクにコピーします。
「Air Video Server」を起動すると右上のメニューバーにアイコンが現れます。
これをクリックして「Preferences…」を選択しましょう。
「Shared Folders」では動画をストックしてあるフォルダを追加します。
「Settings」ではPCの起動時にAir Video Serverも起動するか否か、パスワードを設定するか否かなどが設定できます。パスワードは念のために設定しましょう。
Air Video Serverには家庭内Wi-Fi回線だけでなく、インターネット回線を通じてiPad/iPhoneからアクセスする事ができます。詳しい設定方法は後ほどご紹介します。
最後に「Server Running」がオンになっているかを確認したら準備はOKです。
iPad/iPhoneからアクセスしてみましょう。
Air VIdeo – iPad版を家庭内Wi-Fiで使う
+ボタンをタップして動画をストックしてあるPC(サーバー)を追加します。
家庭内のWi-Fi回線を使っている場合は自動的にPCを探し出します。
この場合は「MBP」が動画がストックしてあるPCです。
PCをリストに追加すると、先ほど設定したフォルダに入っている動画ファイルを一覧で見ることができます。
iPad/iPhoneでは再生できない動画を選択すると、再生可能な動画に変換しながら再生する「Play with LIve Conversion」と単に再生可能な動画に変換するだけの「Convert」の2つのボタンが表示されます。どちらかをタップするとPCで動画の変換が始まります。
変換が終了するとファイル名のあとに「 – air video.m4v」と追記された動画が作成されます。iPad/iPhoneに対応した変換済み動画なので「Play」で再生を開始します。
PCでの変換の進ちょく度はAir Videoから確認することができます。
既にiPad/iPhoneで再生可能な動画は「Play」をタップするだけで再生を開始します。
特定の処理が施されたファイルでは音声トラック(例:英語/吹き替え日本語)や字幕表示を切り替えることも可能です。
当然フルスクリーン再生に対応。
設定すれば動画ファイルの連続再生にも対応しています。
Air Videoの動画変換技術に対応していないファイルは再生はおろか変換もできません。
※ただし、ファイルのコーデック次第では拡張子を変更する事で変換・再生可能になる場合があります。これは通常の使用方法と異なるので自己責任でお試し下さい。
Air Video Serverで動画を変換する際の設定は「Global Settings」で行います。
「Convert」での変換品質は「Quality for Offline Conversion」で設定可能。
「Play with Conversion」での変換品質は「Allowed Bitrates for Live Conversion」で設定します。回線速度に応じてビットレート(変換品質)は自動的に選択されます。
Air VIdeo – iPhone版を3G回線で使う
3G回線、つまりインターネット経由でAir Video Serverにアクセスしてみましょう。
アクセスする為には「Enter Server PIN」でサーバーに割り当てられるPIN、識別番号を手に入れる必要があります。
そこで、PCで起動しているAir Video Serverの設定を見てみましょう。
ネット経由でアクセス可能にする為にAir Video Serverの「Remote」タブで設定を行います。「Enable Access from Internet」にチェックを入れ、PCのファイアウォールに外部からのAir Video Serverへのアクセスを許可してください。
ルーターがある場合には設定を変更してAir Video Serverを起動しているPCに特定ポートへのアクセスを誘導するように設定します。この設定はポートマッピング設定と呼ばれています。ルーターの製造元で設定方法が異なるので製品マニュアルをご覧下さい。
設定が完了すればPINが赤線で囲われている部分に表示されます。
左:iPhoneに戻りましょう。ここでは先ほど確認したPINを入力します。
右:PCやルーターの設定が成功していれば、無事サーバーにアクセスできるはずです。
ビデオを再生するには「Play with Live Conversion」をタップ。
3G回線では通信方法の関係からこの方法でのみ動画が再生できるようになっています。
Wi-FI回線を経由する場合には「Play」から再生できます。
もちろんフルスクリーンで動画が再生可能。ただし3G回線の通信状況次第ではビットレートの低い、画像の粗い動画になる可能性もあります。
もちろんiPhoneからも家庭内Wi-Fi回線を使ってPCの動画を見られます。
iPadも3G版であればインターネット経由でPCにアクセスすることもできます。
ただし現段階ではインターネット経由でのアクセスはベータ版、つまり開発途中の機能ですので動作が不安定になる事があるかもしれません。ご注意を。
対応動画一覧
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