HDS-R (改訂 長谷川式簡易知能評価スケール)は認知症の早期発見を補助するアプリ。
認知症は改訂 長谷川式簡易知能評価スケールというテストを用いることで早期に発見することができるとされています。また、認知症患者に対する治療進ちょく度を確認する為のテストとしても用いられています。
従来、このテストは専門医による実施とテスト材料の準備が必要でした。
しかし、このアプリを使えば「正しい手順」で「既にアプリに収録されている材料」を用いてテストが実施できます。
ただし、このアプリを用いたテストの結果はあくまで目安です。
認知症の可能性が高い結果が出た場合には専門医にご相談することをお勧めします。
詳しくご紹介します。
改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とは
改訂 長谷川式簡易知能評価スケールは精神科医の長谷川和夫氏が認知症のふるい分け、いわゆるスクリーニングの為に開発した検査方法。略してHDS-Rと呼ばれています。
HDS-Rは9つのテストへの解答結果からスコアを計算して、被験者が認知症であるか否かを診断します。テストの内容は以下の通り。
- 1. 被験者自身の年齢
- 2. 今日の日付
- 3. 被験者の現在地の説明する
- 4. 3つのキーワードを記憶する
- 5. 引き算
- 6. 与えられた数字を逆から言う
- 7. 3つのキーワードを再度答える
- 8. 5つの品物を記憶する
- 9. 記憶にある野菜の名前をすべて答える
全体の所要時間は10分程度。日常生活の中で手軽にチェックできますね。
実際に検査してみる
まずは試験を行う人が被験者の生年月日と性別を設定します。
被験者の情報についてはあらかじめ調べておくとスムーズにテストが行えます。
「質問1: お歳はいくつですか?」。
「質問読み上げ」機能を使えばアプリが質問内容を読み上げます。
「質問2: 今日は何年の何月何日ですか?何曜日ですか?」。
どれくらい正解できたかを下のボタンから選択して入力します。
数字の計算の場合は答えられた数字をタップして正解の印をつけます。
質問8では実際にiPadを見せて、被験者に品物を記憶してもらいます。
品物が1つずつ表示され、一定時間が経過した後に品物が消えます。
被験者には表示された品物を答えてもらいます。
質問9では被験者が記憶している野菜の名前を答えてもらいます。
試験を行っている人はソフトウェアキーボードで黄色いテキストボックスに答えられた野菜の名前を入力します。入力しなくても正答数をボタンから選択すれば問題ありません。
評価画面。9つのテストの結果からポイントを計算して合計得点が表示されます。
30点満点で20点以下の場合には認知症の可能性が高いとされています。
なお、テスト中は被験者にリラックスしてもらうため、アプリに収録されているクラシック音楽を再生することもできます。
注意事項
HDS-Rは専門的な認知症ふるい分けテストの一つです。しかし専門家がテストを実施する訳ではないので、テスト結果はあくまで目安として考えてください。
認知症の可能性が高いと判断された場合には、専門医にご相談頂く事をお勧めします。
テストを実施する前に必ず注意事項についてはお読みください。
簡易的なHDS-Rテストを実施するにはとても便利なアプリです。
認知症の早期発見の為にも家族の中に高齢者のいる方はぜひお試しください。
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