誰にも見られたくないファイル、皆さんお持ちではありませんか?
そんなファイルをiPadやiPhoneに入れておくならStash Pro: Private Media, Documents, and Web Browsing がオススメです。
1つのアプリで2つのアカウントを使い分けることで巧妙にファイルが隠せます。
アカウントごとに設定できるパスワードはiPad版なら文字列で、iPhone版なら4桁の数字で作成し、起動時あるいは起動後の特定の動作でパスワードの入力を要求させられます。
また、1度iPadやiPhoneにコピーしたファイルはiTunesを使っても取り出すことはできません。パスワードを入力して設定すればiPad/iPhoneからコピーできるようになります。
さらにiTunesでiPad/iPhoneを同期する際にStash Proのバックアップを取らないように設定する事も可能。ですから一切PCにファイルをコピーしないようにする事ができます。
いかがわしいファイルだけでなく、やむを得ず重要な情報を持ち歩かねばならないなら、Stash Proほど適格なアプリはないでしょう。
詳しくご紹介します。
ファイルをStash Proに入れる
Stash Proにファイルをコピーするには、(1)iTunesを起動して(2)iPad/iPhoneをPCに接続し(3)「App」タブを開きます。(4)Appから「StP」を選択し(5)ファイル一覧部分にコピーしたいファイルをドラッグ&ドロップです。
Stash Proはファイルを徹底的に保護することを目的としたアプリなので、通常のアプリとは異なり、iTunesを介してiPad/iPhoneからファイルをコピーできません。
Stash Proで設定すればPCにコピーできるようになります。後ほど方法をご紹介します。
ファイルを管理・分類する
起動したところ。
「Library」はStash Proの中に入っているファイルをすべて表示します。
「Recent Imports」は過去1時間以内にPCからコピーされたファイルが表示されます。
「Images」は画像データのみを、「Videos」は動画データのみを表示します。
「Documents」はテキストやPDFファイル、WordやExcelのファイルが表示されます。
またアルバムをつくることも可能。自分で好きなようにファイルを分類できます。
「Album」は通常のフォルダで、自分でファイルを移動させます。
「Smart Album」は条件を指定して該当するファイルのみを自動的に表示します。
ファイルを見る
ファイルを見ることもできます。これはPDFファイルを表示させたところ。
星を付けて「Smart Album」を使って分類することも可能。
例えばファイル名に「ipad」と含まれるファイルを分類するようにすると、こんな感じに表示されます。
Microsoft OfficeのWordで作成したファイルも表示できます。Excelも表示できますが、私の環境ではグラフが正しく表示されず。iWorkのファイル・HTMLも表示できます。
英語のテキストファイルは表示できましたが、日本語は全く表示できませんでした。
(EUC/ISO 2022-JP/Shift-JIS/UTF-8でテスト)
動画も再生できます。対応しているフォーマットはMOV/MP4/M4V/3GPです。
もちろん画像も表示可能。対応しているのはJPEG/PNG/GIF/TIFF。
先ほど触れた、分類するためにキーワードを追加することも可能。
他のアプリとの連携機能も搭載。PDFなどのファイルが他のアプリで開けます。
Stash ProからPCにファイルがコピーできるようにする
最初で触れたようにStash Pro内のファイルはiTunesを介してPCにコピーできません。
この「Export to iTunes」をタップすれば、表示中のファイルが「Export」フォルダにコピーされてiTunesを介してPCにコピーできるようになります。
他のファイルもコピーしたい場合は同様の作業が必要です。
「Attach to E-mail」をタップすればメールにファイルが添付できます。
個人情報を残さずにネットを見る
ファイル一覧画面で地球儀のボタンをタップすると…
内蔵のウェブブラウザが起動。設定すればアプリ終了時に履歴とCookieを削除します。
iPad/iPhone上に一切個人情報を残さないようにネットを見ることができます。
ブックマークは標準アプリ「Safari」とは別のものになっているので、新たに登録しなければなりません。
個人情報を残さないようにするには、右の歯車のボタンをタップ。
「Clear Browser on Quit」を「ON」にします。
パスワードでファイルを保護する
ファイル一覧画面の右下にある歯車ボタンをタップするとStash Proの設定が行えます。
iTunesでStash Proのデータのバックアップを取るか否かまで設定可能。凝ってます。
「Privacy」の「Login」をタップすると…
パスワードを設定することができる画面が登場。
「Private Account」とは一部のファイルを隠す為に使うアカウントです。アプリ起動時にはパスワードは要求しません。
起動後10秒以内に四本指で画面をスワイプすると「Private Account」のパスワードを要求し、認証されれば隠していた一部のファイルがファイル一覧に表示されます。
「Public Account」を設定すると「Private Account」と別にファイルを管理できます。また、パスワードはそれぞれ別に設定するので「Public Account」と「Private Account」のどちらでログインするのか、起動時のパスワードで選択できるようにも設定できます。その為には「On Launch」の「Require Password」を選択してください。
「Private Account Password」あるいは「Public Account Password」をタップすると、パスワードの設定画面が表示されます。パスワードを入力して「Save」をタップ。
起動すると自動的に「Public Account」でログインするように設定するとこんな感じに。
ファイルは「Private Account」とはまったく別に管理します。設定項目も少なめです。
起動後、10秒以内に4本指で画面をスワイプするとパスワード入力画面が登場。
ここでは「Private Account」のパスワードを入力します。気分はスパイ!
Stash Pro – iPhone版
iPhone版もiPad版と同じ機能が使えるようになっています。
左:分類フォルダ一覧画面。
右:ファイルはこんな感じに見れます。
左:設定画面。「Private Account」「Public Account」ももちろん設定可能。
右:起動後10秒以内に4本指スワイプでパスワード入力画面が表示されるのも同じです。
なお、Stash Proのファイルがコピーされる危険性は100%ない訳ではありません。
パスワードが破られればコピーされてしまいますし、iPad/iPhone本体をハッキングすればファイルを取り出すことは可能です。
ただ、iPad/iPhoneのパスワードロックに加えて、比較的セキュリティの高い環境を確保するにはStash Proはかなり良い選択肢だと思います。
ぜひお試しください。
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