怪し過ぎるバイトに集まった12人の男女。彼らは「人文科学的実験」の被験者となる。
そしてその実験とは地下施設で参加者同士が殺し合い、その犯人を当てるゲームだった。
インシテミルは、そんなかなりヤバい状況をテーマとしたミステリー小説のアプリです。
作者は米澤穂信氏。代表作は『氷菓』・『さよなら妖精』・『追想五断章』。
この作品は2008年の『このミステリーがすごい!』で10位にランクインしています。
映画は10月16日(土)に公開予定。1度読まれた方も公開前におさらいしてみましょう。
ビューワーとしての質は「さすがあのモリサワ」といった感じです。
文庫本にも使われているモリサワフォントを使用しているので、かなり読みやすいです。
充実した設定機能により、自分の読書スタイルにぴったりと馴染む設定が可能です。
アプリの機能を中心にご紹介します。
※このアプリはiPhone・iPadの両方で使えます。
画面をスワイプしていくことでページがめくれます。
画面の左端・右端をタップしてもページめくりが可能です。
本文。モリサワのフォントが良い仕事してます。
文庫本をそのまま読んでいるかのようで読みやすいです。
しおりを挟む
画面の中央をタップするとメニューが表示されます。
左下のボタンでしおりを挟めます。現在のページ位置を登録できます。名称は変更可能。
目次・しおりを参照する
目次も見れます。タップすればその章の一番最初のページに移動します。
しおりも参照可能。登録したしおりをタップすれば、しおりを挟んだ位置に移動します。
設定を変更する
ここでは文章の表示方法などが設定できます。
縦書・横書の切り替えや段組・ルビ表示の有無などかなり細かく設定可能。
横書きにするとこんな感じ。日記みたいです。
自動段組は縦画面表示にした時に有効になります。
フォントはリュウミン L/ゴシックMB101 L/新丸ゴ Lの3種類から選択可能。
標準で設定されているリュウミン Lは文庫本でも使われているフォントです。
新丸ゴ Lにしてみたところ。
フォントサイズ・行送り・字送りともに5段階から調整できます。
14ptに変更してみたところ。
フォントサイズは画面をピンチイン・アウトしても変更できます。
行送りを1.9字にしてみたところ。
字送りを1.4字にしてみたところ。
ページ送りのエフェクトも変更できます。
カールアニメーションは実際にページをめくるようなエフェクトです。
タップでページ送りをする場合の反応範囲も変更できます。
設定次第では片手で前ページ・次ページに送ることも可能。地味にスゴイ。
背景色も変更可能。
上のメニューの左端のボタンをタップすれば明度が調整可能。
文中の言葉で検索する
選択したい言葉の部分を指でなぞります。選択した箇所は赤く表示されます。
本文検索・Web検索が選択可能。本文検索をタップすると…
本文中から該当する部分を見ることができます。
もちろんこの時点でキーワードを入力して検索できます。
検索はメニュー上部の虫眼鏡ボタンをタップして実行することもできます。
Web検索をタップすると内蔵のブラウザが起動。
選択したキーワードの検索結果が表示されます。
インシテミル – iPhone版
ユニバーサルアプリなのでiPhoneでも読めます。iPhone 4でもキレイに表示されます。
iPhone版の方が若干字が大きめになっています。
iPhone版独自の機能としてMy本棚との連携機能があります。
My本棚はモリサワ電子書籍ソリューション「MCBook」で作られた電子書籍を管理できるアプリ。本棚で本を管理するようにMCBook製アプリをまとめ、検索できます。
左:My本棚をインストールすると左下のボタンが使用可能に。登録ボタンです。
右:My本棚の画面。登録するとMy本棚からインシテミルが起動できるようになります。
紙の文庫本で使われているフォントと段組表示に対応しているので、紙の本に近い表現が可能です。電子書籍を敬遠していた方でもこれなら読んで頂けるのではないでしょうか。
秋の夜長をインシテミルと共に過ごしてみてはいかがでしょうか。
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- 執筆時のバージョン: 1.0.0