Voice4u JPは、言語の表現が難しい人々の気持ちや、考えていること、行動、必要とするものを的確に表現することをサポートするツール。まずはビデオをご覧ください!(公式サイトより)
AACとはAugmentative & Alternative Communicationの略で、日本語では「拡大・代替コミュニケーション」と訳されているようです。コミュニケーションに障害をもつ人たちに、多様な手段を駆使して、コミュニケーションの確保をはかるアプローチのことのようです。私はこの領域は不勉強でありますが、Voice4u、紹介いたします。
このアプリの特徴は、私が理解する限り3つ。アイコン数が豊富で(音声付き)、カスタマイズが可能で、そして使いやすいところです。AACデバイスとしての特徴をさらに追加すると、値段の安さ、持ち運びの容易さがあげられるようです。
いやー、まさにiPhoneの特性・特徴を活かしたアプリだと感じました!素晴らしい!というわけで、早速アプリの内容をご紹介いたします(詳しくは公式サイトで)!
起動!まず始めに表示されるのは、閲覧回数順で表示されたアイコンの数々。標準では130個のアイコンが搭載されています。
まず一つ選んでみます。
こちらは「いたいです」の画面です。画面をタップすると音声が出ます。音声はそのまま「いたいです」と発言します。
また、左下をタップすると音量が出てきます。こちらで音量を調整できます。
「閲覧日」で並び替えることも可能です。
また、もちろん検索もできます。
そしてもちろんカテゴリでも分類して整理されています。
ここで「食べ物」をタップしてみると・・・
食べ物に関するアイコンが表示されます。
それではもう一つの目玉機能。「追加」を見ていきます。
まず、画像を選択します。写真を撮るか、カメラロールから探してきます。
ここではマグカップを撮ってみました。本当に使うのであれば、もっと見やすい写真にしないといけませんね。
音声も録音可能。10秒までであれば何を登録するのもOKです。文書だっていい。
次に語句を入力。こちらも文書でももちろんOKです。
最後にカテゴリを選択。
こうなりました。もちろん「追加」。
食べ物の欄に無事挿入されました。
その他の機能はこちらのとおりです。
なお、既存のアイコンも編集可能です。
このようにアイコンを表示した状態で右上の「編集」を選択すると、、、
語句、画像、音声、カテゴリを編集できます。
以上です!
私がこのアプリを知ったのは良く読んでいるTech Mom from Silicon Valleyの「自閉症向けiPhoneアプリ「Voice4u」がWSJに載りました」という記事です。
このアプリは、シリコンバレー在住の日本人おかあさんである久保由美さんが、自分の自閉症の息子のために、こんなのが欲しいと思い立って始めたものです。これに、当地の心優しい若い日本人エンジニアが複数協力して、プログラムを書いたり事業の立ち上げを行い、自閉症専門家の協力を得て、絵も音声も自閉症の人に合うように、細かいところまで気を使っています。
という開発ストーリーがあるとのこと。特に注目したいのは後半の「細かい部分まで気を使っている」というところ。このような情報があると、アプリを買う側も安心して買えるというもの。是非ともご活用ください!
- 販売会社リンク: Voice4u JP – 自閉症のコミュニケーションをサポートするiPhone & iPod Touch専用AACアプリ | スペクトラムビジョンズ
- 参考価格:3500円
- 教育(Education)