djnagureo plays Tangible Groove Pad (Yudo)
Tangible Groove Pad
は、新感覚の音楽アプリとして大好評を博したMatrix Music Padの続編にあたるアプリだ。
唐突だが、HatManのまめ知識コーナー:“tangible”(タンジブル)とは聞き慣れない言葉だが、「実体のある」「手で触れられる」などといった意味である。特にハイテク機器の場合には、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の石井裕教授が提唱する「タンジブル・ユーザ・インターフェース」のことを指す。これは、実体のないデータを手で触って操作できるように工夫されたインターフェースのことだ。
Matrix Music Padも指先だけでさまざまな表情のテクノチューンを演奏できる「タンジブル」なアプリだったが、Tangible Groove Padは単なる焼き直しなどではなく、かなりパワーアップした内容となっている。
起動時のオープニングシーケンスが終わると、何やらエヴァンゲリオンの第一使徒アダムのような眼が現れ、キュピーン!と光る。否応なしに気分が盛り上がる、ニクい演出だ。
Matrix Music Padは光る玉3個を指で操作して演奏したが、今度は光る玉は2個になった。その代わりに画面の上部に並んでいるのは、青がシンセ、赤がベース、黄がドラムの各パートを演奏するボタンだ。各パートごとに6種類用意されているパターンをポンポンと切り替えていくだけで、ノリノリのバックトラックが演奏できるのだ。
2個の光る玉は、リードパートを奏でるアルペジエータの操作子だ。左がアルペジオの各音の長さ、右が音程の高低を司る。これらを両方の親指で操作しつつ、人差し指で各パートのボタンを切り替える、という演奏スタイルが基本だ。演奏中はインタラクティブなビジュアルエフェクトも楽しめる。
画面右下の「!?」をタップするとヘルプ画面が開く。アルペジエータの細かな設定や各パートの音量バランス調整などが可能だ。
Matrix Music Pad同様、iPhoneをシェイクするとシーケンサーモードに移行し、各パートのシーケンスをステップ入力で編集/作成できる。
楽器演奏の心得がまったくない人でも、ノリノリのテクノチューンを指先だけで演奏できるのがポイント。見た目も美しく、反応も素早いので触っていて楽しい。さらにDTMの心得がある人なら、シーケンスを編集して演奏バリエーションを広げることも可能。初心者から上級者まで楽しめる内容だ。
年内いっぱいはリリース記念特別価格とのことなので、気になる向きは入手を急ごう。
- 販売会社リンク:Yudo Web Site
- 参考価格:230円
- ミュージック(Music)