筆者はiPhone 3Gユーザだ。より高速で電子コンパス搭載、動画も撮影できる後継機種3GSは確かにうらやましいが、「欲しがりません、2年契約が終わるまでは」そういい聞かせながら、来年登場するであろう新機種を待ちこがれているのだ、イイ大人だからな!きっと同じような思いを抱く読者の方々も多いことだろう。
そんな3Gユーザ諸氏に、ほんのちょっとした朗報だ。なんと3Gでも動画が撮影できるアプリが登場したのである。それがこのiVideoCameraだ。
…ただし、過度な期待は禁物である。「ほんのちょっとした」というのはそういう意味だ。
起動したらシャッターボタンを押すだけで撮影が開始される。停止するには再度シャッターボタンを押せばよい。
撮影が終わると、保存するか削除して再度撮影しなおすかの確認が表示される。「Save Video」をタップすると保存処理が開始される。
保存した動画は、カメラロールに保存する(Export To Camera Roll)か、動画サイトに投稿する(Share Video)か、その場で再生する(Watch Video)ことができる。いずれかのボタンをタップしよう。
「Share Video」から投稿できるサイトはYouTube、Facebook、Vimeoの3カ所だ。投稿するには、いずれも事前にアカウント登録が必要となる。また、右下の「Email」ボタンをタップすれば、動画をメールに添付して送信することも可能だ。
さて、肝心の動画の品質だが、正直かなり制約がきつい。開発元によればフレームレート約3fps、最長1分間、解像度160×213ピクセルが上限とのこと。
とりあえずは作例をごらんいただこう。
銀座MIKIMOTO前のクリスマスツリー。ランプの光がぼやけてしまっているのは3G内蔵カメラの限界か。
もう少し長めの動画をもう1本、こちらは銀座Apple Store前の風景だ。鳴り響いているのは救世軍のラッパ。いかにも師走の風景である。
お気づきの方も多いと思うが、動画の終了間際、音声トラックに「ブー」というノイズが入ってしまうのが気になった。また、さすがに動きは滑らかとは言いがたく、画質も決して満足のいくものではない。それでも、写真よりも動画の方が伝わりやすい場合は往々にしてあるもの。ちょっとしたメモ代わりと割り切って使う分には、十分役立つレベルではないだろうか。
ちなみに動画ファイルのフォーマットはQuickTime形式(.mov)、コーデックはMPEG4なのだが、Macに転送しQuickTime Playerで再生しようとしたところ、なぜか全くビデオトラックが再生されない(音声トラックはOK)。他の動画ソフト(VLCやMPEG Streamclipなど)では問題なく再生できるので、今後の改善が望まれる。
- 販売会社リンク:laan labs
- 参考価格:115円
- 写真(Photography)