Apple’s Schiller Defends iPhone App Approval Process – BusinessWeekより、
BusinessWeekにあったアップル副社長フィル・シラー氏による、アプリの審査プロセスに対する擁護発言等を抜粋、概訳紹介します。いつものように翻訳には正確性を保障しておりません。気になる方は上記の原文をお読みください。
AppStoreにアプリを出す身としては、 itunes のシステム改善とアプリの審査体制が日に日に良い感じになってるぞと感じていたのでジャストタイミングの内容でした。
(ここから)
アップルは自社のハードウェア(iPhone / iPod touch)上で機能するアプリケーションに対して、自社プラットフォーム App Store でのオンライン配布の可否を審査している。
これに対し FaceBook の開発者 Joe Hewitt は「最高に愚かな慣行だ」と真っ向から反対を表明した。
フィル・シラーはこの件に対する明言をさけたものの、「アプリの審査プロセスがさらに順応性の高い物になるよう努めている」「利用者が信用して買い物ができるストアについてはほぼ出来上がってきている。」「あなたや、友人、家族がストアからアプリケーションをダウンロードし、期待していたアプリを手に入れ楽しむ、そして正しく課金される。きっちり機能している。」と話した。
現在利用できるアプリの数は10万を超え、1万もの新着・更新アプリが毎週サブミットされている。
シラーはアップルの役割を小売店が自社の棚にどの商品ラインを並べるか選定することにたとえた。「あなたの大好きなどんなお店だって、自分達が販売する商品の品質には注意するものだ。」「私たちは、消費者が購入前に期待する形でアプリケーションがきちんと機能してもらうために審査をしている。」
リジェクト理由の大半が、技術上の問題(たいていは思ったようにソフトウェアが機能しないなどのバグ)と言う。「自分達の想定していなかった不具合を見つけるので開発者達も喜んでいる」
リジェクト理由の10%は「不適切」。「個人情報を盗んでいたり、利用者に違法行為をさせることを助長するようなアプリ、不適切なコンテンツを含むものが続々と申請されてくる」
約1%のリジェクトアプリ、例えばカジノでイカサマができるアプリなどは、アップルの想定していなかったようなグレーゾーンに飛び込んでくる。「何が適法で何が違法なのか、アップルと顧客の間にどのような法的な事が起こりうるか、各国の法についてさらに学ぶ必要があった。」利用者がどう使うかを解説するものはO.K.で、どうやってズルするかを手助けするようなアプリは審査に通過しないことを例に挙げた。
Appleはトレードマーク、とりわけ自社の商標権を潜在的に侵すようなアプリに目を見張らせている。「企業が、許可無しに自社の商標をアプリに使っていると我々に連絡してくるケースが非常に多い。」「商標関連については我々もうまく対応しきれていないがね。」
Rogue Amoeba がアップル製品の画像を利用したことからリジェクトされ、現在はアップル関連のアイコンの無いバージョンを公開しているという例を挙げる。審査のガイドラインをさらに良くしたい、誰にとってもフェアであるようなルール作りに努める。とシラー氏。
アップルの措置で最も大きい物は parental control だ。どのアプリをダウンロードできるかを両親がコントロールすることができる。
(ここまで。最後にスマートフォンに門番は必要か?と著者の意見でしめくくられている。)
以上です。
Business Week だから他のニュースサイトでちゃんとした翻訳が上がると思いますので、気になる方はそちらも合わせてチェックしてください。
元文はこちらより。
Apple’s Schiller Defends iPhone App Approval Process – BusinessWeek
各メディアの反応もありました。
TechCrunchはアップルのストアという考えに対し、プラットフォームとして馬鹿でアホだといった論調。
Phil Schiller Grants Interview About Apple’s App Store, Claims Devs Actually Like Approval Process
CNET News、インタビューの要約だった。
Schiller: No apologies for App Store approval process | Apple – CNET News
Edible Apple、まだまだ不明瞭と書きつつ、最後に itunes 無しでアプリをダウンロードできることはやってこない理由を2つ挙げている。
Phil Schiller defends and explains Apple’s app store approval process | Edible Apple