日ごろからブログを拝見していた、iPhone×Music iPhoneが予言する「いつか音楽と呼ばれるもの」 とユメみるiPhoneの著者、徳井直生氏とお会いする機会をいただき、ユメみるiPhoneのお話をさせていただきました。
今回はこちらの本と、著者徳井氏インタビューの内容をお伝えします。
ユメみるiPhoneの特徴
- 読みやすい、というか「どんどん読み進めたい」と思わせる構成。
- 音、タッチ、傾き、GPS iPhoneならではの「動きのあるアプリ」をがんがん作れる。
- だから、開発者としての引き出しが増えます。
- SDKのDL→Hello Wold→ドラム→その他アプリ開発→AppStore登録まで、一通りできる。
- 編集者(非プログラマ)でもしょっぱなからドラムアプリが作れました。
- 学びながら作るのでなく、作ってみながら学習したい勢い重視の方へ
まずは作る。勢いで作りきってから学んでいく開発本。
この本は学ぶ前にまずは、一回作ってみようよ。という姿勢で構成されています。また、この本には、サンプルコードがあまり書かれていません。全てのサンプルコードは、 こちらのページからダウンロードできるようになっています。そのコード自体もライブラリ化されていて、積み木を組み立てる感覚でぽんぽん作っていけるそうです。
山登りにたとえて、「先にじっくり準備してから山登りをするのでなく、まず頂上に登ってもらう。そこから見える景色を知るところから学んでもらうというアプローチをとっていいます。何ができるかを体で知ってもらい、そこからiPhoneならではの発想をどんどん生み出して欲しいから」とおっしゃっていました。最初からOpenALを使ってドラムマシンを作れる所からもそれは感じられますね。
コードを少なくした分、文には「なぜそのコードはそうなっているのか」の解説がみっちり。読み物のような親しみやすい文章で、見た目の楽しさも相まっていてどんどん進みます。
親しみやすさを重視したデザイン。
奇抜でかわいい、他の開発本とは異なる表紙。装丁イラストや各小扉は徳井氏のフランス滞在中にできた友人によるものだそう。
開いてみるとこちらもやわらかい感じで親しみがもてます。かわいいです。
ユメみるiPhone装丁デザイナーに徳井氏は「プログラミング本っぽくなく、LOHASな感じで絵本のような感じで、もうSOTOKOTOのようなイメージで、ちょっと無茶振りでしたが、、、」とお願いし、「まさにこれと思える装丁にしていただきました」そうです。
より詳しい情報はこちらのブログ記事より!
かつて音楽と呼ばれたもの » Blog Archive » 発売! ユメみるiPhone – クリエイターのためのiPhone SDKプログラミング
徳井直生氏インタビュー
名刺に工学博士(Ph.D)とあります。ドクターですね!
実はそうなんです。情報工学の研究をしていました。人工知能の研究の傍ら、音楽活動にもかなり没頭していて、ライブに活かすソフトウェアを作り、その後、サウンドアートやインスタレーション作品を作ってきていますね。
先日株式会社Qosmoを立ち上げ、メディアとiPhoneのような新しいメディアを結びつける活動をしています。
今日はアポイントがあるのでびしっとした格好ですが、普段は短パンでいます。
iPhoneによって生活に変化はありましたか。
音楽の聴き方が変わった。iPhone×Musicでも書きましたが、iPhoneを通すと音楽の未来が変わる。BloomもRjDjも曲として完成されたものでない生成音楽が支持され、市場ベースにのるようにもなってきました。Simplify Mediaによってハードウェアすらいらなくなった。
コンピュータを使っていると感じさせない、そんなコンピュータが透明になるような未来が見えてきています。
iPhoneでの開発をどう考えていますか。
これまでのコンピュータプログラミングと違うと感じています。iPhoneならではの入力、タッチや加速度センサーなど、また利用されるシーンもPCとは大きく違います。スクリーンをみなくとも操作するアプリだって作れます。利用者の状況に合わせてソフトウェアが情報をアウトプットするような。
開発者の方へメッセージを
→インタラクティブなプログラムを作っているクリエイターの方にiPhoneというデバイスをいじってもらいたいですね。実験のプラットフォームとして使ってみると面白い。iPhoneは、未来のコンピュータの形を想像させるさきがけだと思う。得られるものも多い。
以上。
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