PhotoArtistの開発者から、次期バージョンのPhotoArtist新機能を触らせてもらったのですが、ちょっとこれを見て欲しい。(画像はひろいものです。)
これが、現在のPhotoArtist、PhotoArtistらしさがでている。画像はクリックで拡大できます。、
そしてこちらが新バージョンのPhotoArtist。なんとベクター変換しているのだ。これはエロいとタイトルをつけた理由を理解してもらえると思う。
ということで、この新バージョンについて、フィルターモジュールを手がけているアルファブレンド社に詳細を質問してきました。またこの新機能については販売元のBig Canvas社と相談の上リリースを決めるようで、リリースするかどうかは未定とのことです。
記事の下には実験中のその他の画像も用意しています。
今後PhotoArtistはどうのようなアップデートを予定してますか?
A:フィルター効果の追加を予定しています。いまのフィルターだとどうしても元画像の出来(主に明度と色)に依存する部分が多いので輝度やコントラスト調整が出来るように開発を進めています。
ユーザーは他人と同じように見える効果を嫌います、詳しくは言えませんが、その部分をブラシで補いたいと考えています。これは油絵風とかに使わないで、ちょっと面白い使い方をします。
フィルター種の追加ですが、どのようなフィルターが追加されますか?
A:お答えできる範囲としては、基本な描画でベクトル化によるアンチエリアスを使い滑らか、かつ軽量にしたいです。効果としては色変換系やoldphotoやlomo風も開発しています。
ベクトル化によるアンチエリアスについてサンプルを見る事は可能ですか?
A:はい、元々Cで開発していますのでgccでコンパイルしてASPで試していただくことはできます。あとでURLをお送りします。輪郭線がきれいになっています、それとゴミのように見える線がかなり改善されているのが確認できます。
処理速度はどうでしょうか、現在のPhotoArtistの長所である驚速っぷりはキープできますか?
A:実験結果ではほとんどロスがありません、遅くても遅延はコンマ0.5秒の範囲に収まるように開発します。
デジタルズームや切抜きは?
A:カメラコントロール機能のサポートは考えていません、今後iPhoneのハードウェアのバージョンアップなどで進化するかもしれない機能はできるだけ実装したくないです。もすかするとNightCameraのような手振れ補正なども搭載されるかもしれませんので。特定の形での切抜きなどはあっても良いかもしれませんが、PS上でそんな画像を見せられてもshareできません。同じ理由でプリクラ的な機能も駄目だと考えています。
ベクトル化したデータは他のドローソフトで弄れたりしますか?
A「はい、連携すればSmallCanvasで線を一本一本弄れるようになります。もちろんIllustrator、CorelDRAWなどドローソフトなら弄れますね。
元々この会社の方々は組込み系メインで、自前でOSまで作ってしまう人たちなので、私にとってはかなりマジカルなことをいとも簡単にやってのけるのですが、これには参った。このベクトル化の過程でPDFなんかも生成しているらしい。。。
最終的にはiPhone上でオリジナルフィルターを作ったり、動画変換が可能となるとのこと???(iPhoneで動画変換って、次元が歪んだ気が少ししたのですが、、、)
また、今後もアップデートである程度の画像補正やフィルターの追加を予定しているらしいがあまりに高機能の場合は別アプリとしての発売をしても良いのではないかなぁと思うが一体PhotoArtistはどこへ進んでいくのだろうか?
新効果の画像処理のブロック図を見せてもらいましたが、処理工程は複雑なものでは数十種の工程を経由して生成されていますね。PhotoShopのパワーユーザー・画像処理をアルゴリズムを多少弄り経験のある人でもこの工程とできあがった物を見ると「ほほぉー」っと目を見張るのではないでしょうか。
iPhoneの決して強いとは言えないハードウェアでここまでできるものなのか自体も開発者にとっては驚きではないかと思うのですが、私達ユーザーにとっては「やった!iPhoneでもっときれいな写真加工ができる!!」というくらいすごいうれしいインタビューでした。
他にも現在実験中の新型フィルタ画像を見せてもらいました。PhotoArtistのこれからの進化には目が離せなくなりそうです。