iPhoneゲームユーザーのためのSNSを開発中。ngmoco:)のCEOインタビューまとめより。

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Rolando – iPhone and iPod touch gameplay trailer from ngmoco:) on Vimeo.

これまで何度もとりあげてきましたが、ToppleMazefingerそして開発中のRolandを含めて大人気のiPhoneゲームを販売している、ngmoco:)というソフトハウス。CEO、Niel Young氏が海外のiPhone系ブログやニュースサイトでの露出が半端ないのでそのいくつかをまとめてみました。

iPhoneゲーム開発会社界隈または、iPhoneゲームユーザーを牽引する物としてXbox LiveのようなSNSを開発しているという点に非常に興味が持ちました。


ちょっとした導入部分として



ngmocoの名前の由来はNext Generation Mobile Companyの頭文字をとった。
CEOのNeil Youngはイングランドで生まれた38歳。

目次

ngmoco:) 、会社の方針。

ngmoco:)のゲームはFast AppsとPremium Appsの2ラインでリリースされていく

Fast Appsとは、$1(115円)かそれ以下(無料)で続々リリースしていくゲーム。AppStoreで販売されている600円程度のアプリよりも質の良い物をこのジャンルでは出す。この質の物をこの価格でngmocoは出しますということを伝えていき、ngmoco:)というソフトハウスのブランドを築くためのラインでもある。

ToppleMazefinger はこちらのジャンルにはいる。

Premium Appsとは、DSやPSPゲームに対する期待感に応えるようなゲームのこと。現在開発中で、12月前に販売予定のrolandoが初のプレミアムラインとしてリリースされる。Rolandを「AppStoreで始めてのパーティゲーム」と言い、開発者のことをNeilはiPhoneゲームのMiyamotoだ!と絶賛している。

いずれのラインもポリシーとしてiPhoneという他にないデバイスを理解することを重要視し、iPhoneでしかその楽しみを味わえないゲームをリリースしていく。様々なアイディアはFlashゲームからではなくDSから学ぶことが多くなるだろう。


ngmoco:) のiPhoneゲーム開発体制
巨大な開発体制を社内に設けるのではなく、インディペンデントの小規模開発会社数社に委託して開発する体制。
こうした開発者コミュニティを刺激していくことで、巨大な会社で60名以上のチームを組んで大作を開発している人が、自分のスタジオを作り、リーダーとしてクリエティビティを発揮して、自分自身のゲームを作っていけるように支援していきたい。

ngmoco:)が開発会社に与える価値(AppStoreに自分で出すよりもngmocoから出した方が売れるという売り文句はどこか)

ファイナンス支援、販促はもちろんのこと、本物のゲームメーカーと一緒に働くという非常に貴重な経験を得ることになる。有名ゲームタイトルを作ってきた優秀なゲームプロデューサーをngmoco:)ではスタッフとして抱えている。rolandの開発者Simonのような人と「このゲームを最高の物にするにはどう作るか?」「操作はどのようにすべきか?ビジュアルは?どう立ち上げる?人にどう響かせる?」というテーマに沿って議論をつめながら開発を進めることができる。他では得ることのできない価値の提供だと考えている。

エンジニアリング、デザイン、ゲームデザイン、ビジュアルと多岐にわたるゲーム開発の分野においてngmoco:)はトータルなサポートを行うことができる。ngmoco:)が支援をすることで、エンジニアリング、デザイン、ゲームデザイン、ビジュアル、そしてこれらの総合力のどれをとっても、その開発者が作っているゲームが勝利を勝ち取ることができると自負している。

現在開発しているXBOXにあるようなコミュニティもngmocoと組んでリリースしていくiPhoneゲームをさらに加速させる物となっていくだろう。ngmoco:)のゲームと消費者はこのプラットフォーム上で強固につながっていく。

ngmoco:) のiPhoneゲーム販売戦略
小さなインディーのiPhoneアプリ開発者ではできないPRやマーケティング策を採る。バナー広告の出稿もその一つ。SNSなどのコミュニケーション手段を用いてngmoco:)製品購入者との関係性を作ることも重要だと考える。

Xbox 360 を成功させることになった Xbox live を通じて他のゲーマーと競って遊ばせたり、メッセージの交換したりすることを可能にさせたようなソーシャル性をiPhoneに盛り込むことができる。このXbox live のような物をngmoco:)でも作っていきたい。

世界中のスターになれなくとも、友達の輪の中で賞賛されるようなそんな場所を作りたい。要素としては、進捗やスコアの記録、ゲーマーのタグ付けなどを使ったり、他のゲーマーに「ちょっかい」を出せるようなソーシャルネットワークを長期的に築くことがngmoco:)のビジネスのもう一つの側面。

ファイナンス面
iFundから出資を受けている。iFundは元Electronic ArtsのChief Creative OfficerであるBing Gordon氏のいるKPCBというファンドによって設立された。

iPhone用ゲームの販売またはAppStoreについて


iPhoneユーザーは他端末のゲームに期待するようなことを求めていない。40時間もかけてやっとクリアできるゲームを作ってはならない。

プライシングと価格に対する消費者心理について、PSPの1ユーザーあたりの1年の平均購入額は$45、DSは$62、iPhoneのゲーム購買層が$0.99のゲームを62個も買うとは思えない。なんとか産業を牽引して値段に合う価値を提供できるゲームをリリースしていく。

AppStoreに対する懸念
販売に関して、多くのノイズがある。 買い物リストを手渡されて店に入った途端巨大なソフトウェアの山積みを目の当たりにするような物だ、棚にうまく陳列されてもいないし、効果的な販促もない。

AppStore でのアプリ配信について
Nintendo DSやSONY PSP等に比べて審査は全然甘い。アプリの販売チャネルとしてみてもこれらの携帯ゲームに比べて楽。

まだAppStoreで「本当に良い」と言えるようなゲームは出ていないと考えている。

Fieldrunnersなど興味を引く物はいくつかあるがトータルでは及第点とは言えない。「このiPhoneで何ができる?」って自分達に問い始める必要がある。

Androidなど他のゲームプラットフォームについて
Androidが現在のiPhoneの場所にたどり着くにはまだまだかかる。また、なにが何でもiPhoneで行くという意味ではない。iPhoneはUIとインターフェースの部分で他のデバイスより優位にある。

今後の予定。
12以上もの開発中のゲームがありホリディシーズン前に6~10個のゲームのリリースを行う予定発言している。

参考リンク

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