Venture Hacks ? How Steve Jobs pitches a startupより
スティーブジョブスがNext Computerを起業した際に社内向けに流れたビデオがYoutubeに公開されているそうです。アップルを去ったジョブスが始めたばかりの会社の社員をどう引っ張っていこうとしていたのか、学べる場所がたくさんありました。それにしてもスティーブジョブス、若い!!
スティーブジョブス、Next創業当時の動画1
スティーブジョブス、Next創業当時の動画2:
一応参考までにメモをまとめたものを書き留めます。流して聴いていたのでうまくとれているかは保証しません。
(キャプション)これはNext 社員のみに向けられたビデオです。Next社内でのみ視聴できます。Next社員でない人、この情報を共有してくれないことに前もって感謝致します。
ワークステーション市場でNextはどのように攻めていくか
製品面:
PCの利点、マルチタスク、ネットワークをワークステーションに導入していく、Nextは中でもユーザーインターフェースに特化して攻めていく。他のはださい。
ワークステーション市場をどうとらえるか:
市場は科学者とエンジニアだけではなく、その他の専門家(プロフェッショナル)で構成されている。出版、膨大なデータを扱う医療、高等教育なども大きな市場だ。Sunがここの80%を占めている。この市場は2倍、3倍と大きくなるし、他の会社は絶対に入ってこない。Nextはここに行く。
この市場に対してどういう戦略をとるか:
PC利用者をその他の専門家で構成されているワークステーション市場に誘導する。Sunも同様のことをするだろう。
どのように?:
PCとメインフレームをつなげていく。顧客の業務に基づいたカスタムアプリケーションがメインターゲット、デスクトップでも動き、ワークステーションでも動く。2番目のターゲットはPCより断然いけていている生産性を生み出すアプリケーション(IntuitやAdobeの製品など)さらに性能の良い製品に注目していく。3番目のターゲットはコラボレーションアプリケーション、社内のPCとメインフレームががんがんつながっていく。この3つはPCではできない分野だ。
同じ場所を独占しているSunにどう勝つか?
非科学者・エンジニア以外のプロフェッショナルの呼び込み部分が一番大事。3つのターゲットに対して、ソフトウェアキャンプの活動や、Sunより3倍速いソフトウェアをNextが提供していく、またデモンストレーションも大事だ。顧客企業に飛びこんでNextならこういう事ができると目に見えるように説明する。見せれば分かる。
Next社員へ:
この市場とらえ方と、どこにNextは注力するか、またSunに対してどう動くかというのがポイント、どう思うかフィードバックが欲しい。
明確かつ力のある説明ですね。CEOがこのようなビデオを社内向けに流すところがまたかっこいいですね。Nextがどのような会社でその後どうなったかはNeXT – Wikipediaにうまくまとまっています。