Latenitesoft: Mac & iPhone Applications: The Cruel Economy of the App Storeを元記事としたiPhoneアプリのマーケティング、App Storeでうまくいくためのコツとは? : AppBankの続き
iPhoneアプリ開発者にとって必須のマーケティングツール
製品(iPhoneアプリ)をどう見せるか
質の良いアプリであることがもちろん大切。iPhoneアプリは毎日続々とリリースされているため、名の知れたゲームスタジオや名の売れた開発者によるアプリでない限りすぐに人の目に触れなくなってしまうことだろう。「お試しで使ってください・規定時間内無料で使えます」といった仕組みがないため、iTunesでの見た目の良さがとても重要になる。スクリーンショットやiPhoneアプリの説明文がキーとなってくる。
価格(Price)
このアプリの価格というのが非常にやっかいなものだ。どうアプリに価格をつけるかによって人々のあなたのiPhoneアプリに対する評価は、たとえそのアプリに興味があろうが無かろうが、良くも悪くもなる。今現在、5分の3のiPhoneアプリは$0.99の価格、残りの4割は$1.99から$2.99で占められている。このように、価格の持つ影響力は大きい。
こういった経緯で、多くの開発者達が「最初は無料でアプリをリリースし、チャート上位に上がった所で有料に変更する」という戦略の流行にのっている。Air Sharingも最初は無料で提供し、売り上げチャートの上位に食い込んでから価格を$6.99(800円)に切り替えた。
Pagnea’s games の Cro-Mag Rally というiPhoneアプリの事例
また、このようなレビューもある「多くのアーリーアダプターが今や80%オフのアプリを元々$10もしたアプリを購入してくれている。人気上位になるためとはいえ本当に下手なやり方だ。客をどう扱うか本当にわかっちゃいない。ゲームにしたって、開発者たちが最初の飛びつき客をこうやってゴミのように扱いさえしなければ文句だって言わなかった。少なくとも一人の顧客を失うようなことをやってくれてどうもありがとう。」
ここにジレンマがある。もし価格を低くするなら多くの利用者を惹きつけることになるだろうが、価格変更前にあなたのiPhoneアプリを購入してくれたお得意様の何人かは低い星評価とともに悪評を残すことになるだろう。
こういった事情によって多くのiPhoneアプリ開発者達はより分かりやすい、良い見栄えのする、価格抑えめのアプリをリリースするに向かうことになるだろう。しかし、最初の30から45日が過ぎ売り上げががくんと落ちた時に、その価格でアプリの運営をやっていけるほどの体力は残っているのだろうか?
このように、適正価格というのは本当に複雑なものだ、価格が売り上げ、人気、星やコメントによる評価、そしてiPhoneアプリに中期的に影響し続けることになるだろう。
Appleが使ってくれるかどうか(Apple’s product placement)
EAのような大きな会社でない限り、多くのiPhoneアプリ開発者達にとってこの分野はコントロール不能だ。しかし幸運なことに、App Storeが始まった時に我々のSketchesが各国で紹介されていたのだ。そして今現在、アップルの実際の店舗に行くと下の画像のように、我々のアプリが紹介されるようにもなっている。
アプリを店舗やiTunesで紹介するかどうかはアップル社が決めることであり、アップルが紹介したいアプリ開発会社に直接コンタクトを取る以外他に手はないのだが、この大きな販売チャネルに乗せてもらえる事を祈り、アップルからコンタクトが来るのを待ち望むことにしようじゃないか。
人気ランキングでの位置取り(Product Position)
人気チャートでの位置づけは二つの方法で何とか影響を与えることができる。価格と、アプリの更新だ。価格は売り上げチャートに影響するだろうし、アプリの更新によってそのiPhoneアプリが所属するカテゴリーのはじめの方に紹介されることになる。
理想的なことを言えば頻繁にアプリを更新することで、他のアプリに先立ってリストの良い位置に置かれることになる。けれども、AppStore の動きはそんなに早いものではない。さらに重要なことは、開発者達はその更新がなされるのにどれくらいの時間がかかる術を知らない。こうしたことはあなたのアプリのセールやキャンペーン戦略にも影響するだろう。我々のSketchesも1ヶ月以上もアップルのレビュー中でなんともならない状況だ。
星の格付け評価
(訳注:現在、アプリ購入者のみがレビューを書くことのできる状況のため関係のない記述は省略)質の良いアプリは質の良い利用者や良いレビューを呼び込むことになるだろうし、不運にもたちの悪い利用者によってけちをつけられるアプリもあることだろう。レビューに「このレビューが参考になって購入した利用者が何人います」のような助かりました的な機能がついてくると良いと思う。