日本政府は3月5日、回線契約とセットにした端末の値引きを禁止し、端末代金と月々の通信料を切り離した「分離プラン」の提供を義務化することを閣議決定しました。
分離プランで『iPhone』ユーザーはどうなる?
それでは「分離プラン」が義務化された場合、『iPhone』ユーザーはどうなるのでしょうか?
『iPhone』の価格は値引きなし
まず言えることは、『iPhone』の値引きが一切なくなる点です。
また、『iPhone』の価格はドコモ、au、ソフトバンクのいずれのキャリアもApple Storeより高いため、Appleから直接購入することが一番安くなります。
今後はApple Storeの行列がさらにすごいことになりそうです。
総務省の狙いどおり、格安SIMでも問題ない人は格安SIMを契約する人も増えそうですね。
買い替えまでの期間がさらに伸びる
また、値引きのない『iPhone』の価格は10万円を超えるものが珍しくないため、これまで1年ごとや2年ごとに買い替えていた人のなかには、買い替えを控える人も出てくることでしょう。
通信料金から値引きがされないのであれば、『iPhone』を買い替える必要がないからです。
『iPhone』自体の性能もあがっており、ネットや『LINE』をするだけなら数年前のモデルで十分に動きます。『iPhone』ユーザーの買い替え期間が3年、4年と長くなっていくものと思われます。
分離プランの各社の料金は?
続いて分離プランそのものを見ていきます。
3大キャリアの分離プランは次の通りです。
ドコモ
ドコモは分離プランをまだ提供していません。2019年春に発表される予定です。
au
auは「auピタットプラン」と「auフラットプラン」という分離プランを提供しています。
「auピタットプラン(スーパーカケホ※5分かけ放題)」の月額料金は以下。
「auフラットプラン(スーパーカケホ※5分かけ放題)」の月額料金は以下。
「auスマートバリュー」は適用条件があるため、基本的に「1年間お支払い合計」に500円 or 1,000円をプラスして考えましょう。
ソフトバンク
ソフトバンクは「ミニモンスター」と「ウルトラギガモンスター+」という分離プランを提供しています。
「ミニモンスター2GB契約(準定額オプション※5分かけ放題)」の月額料金は以下。
「ウルトラギガモンスター+(準定額オプション※5分かけ放題)」の月額料金は以下。
「ネットとセットで」も適用条件があるため、基本的に「月額利用料(12ヵ月間)」に1,000円をプラスして考えましょう。
分割の場合、端末代金がプラス
『iPhone』を分割で購入する場合、上記に掲載している分離プランの月額料金に端末代金がプラスされます。
購入するモデルや契約プランによって金額が上下しますが、月額で10,000円前後になる人が多いのではないでしょうか?
ドコモが「現行プランよりも2~4割安い新料金プラン(分離プラン)」を発表すれば、この金額もまた変わってくるかもしれませんが、現時点ではわかりません。
料金プランの高止まりが解消される?
分離プランの義務化が始まり、キャリア間の競争が始まれば料金プランの高止まりが解消される可能性はあります。
ただ、それを待つよりもキャリアのサポートが必要ない人は今のうちに格安SIMに移行した方が結果的に支払い金額を抑えられると思います。
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