みなさん、いま流行りの『電球ソーダ』って知っていますか?
電球ソーダとは、電球型の容器に色鮮やかなドリンクを入れたもの。
そのフォトジェニックな見た目が話題を呼び、主に若者の間でたちまち大人気になったんです。
そんな電球ソーダを筆者が初めて見た時、真っ先に思ったのが「なぜ電球にしたの?」ということ。
ドリンクを入れる容器なんて他にいくらでもあるはず。なのに、なぜあえて電球を選んだのか・・・気になりませんか?
というわけで、電球ソーダ専門店「原宿電気商会」の店長である菊池さんにお話を伺いました。
「電球ソーダが電球である理由」は、思った以上に奥深いものでした。
電球ソーダってなに?
「電球ソーダってなに?」という人もいると思うので、まずは電球ソーダについて紹介します。
こちらが電球ソーダです。インパクト大な電球の容器、色鮮やかなソーダドリンク、ピカピカ光る小さい電球のキーホルダー、ハート型に曲げられたカラフルなストロー・・・めちゃくちゃフォトジェニックじゃないですか?
電球ソーダ専門店「原宿電気商会」で人気No.1の「イチゴソーダ(写真右)」と人気No.2の「ブルーハワイソーダ(写真左)」です。
電球についた水滴に小さい電球の光が反射してピカピカ光っている様子はずっと見ていたくなるくらいキレイです。これはSNSで自慢したくなっちゃいますね。
電球ソーダを買うと持ち運び用の袋も一緒についてくるので、飲み終わったあとに空になった容器を持ち帰ることができるんです。
実はこの「容器を持ち帰る」ことが「なぜ電球にしたの?」という冒頭に書いた筆者の問いの答えに繋がってくるらしいのですが・・・一体どういうことなのでしょうか。
菊池さん「SNS映えの写真だけ撮ってすぐ捨てる最近の習慣を変えたい」
ーいきなりですが、単刀直入に聞きます。なぜ容器を「電球」にしたのですか?
菊池さん:
最近「SNS映え」を狙った食品の販売が爆発的に流行し出していますよね。
それに伴って「SNS映え」する写真を撮ることだけを目的にしたお客さんが増えているのも事実なんです。
例えば、「SNSにアップする写真だけ撮って、肝心の中身はすべて捨ててしまう」といったことが少なからず行われるようになってしまったんです。
ーたしかに・・・。私も食品がそのまますべてゴミ箱に捨てられている写真をSNSで見たことがあります。
菊池さん:
それって悲しいことだなぁ、と思ったわけですよ。
そこで「すぐに捨てられずに、できれば思い出にも残るようなものはないか」と考えた結果、「電球」という容器にたどり着いたんです。
実は電球の容器は5年くらい前から目をつけていたんです。当時は「変なのがあるな」という印象しかなかったんですけど(笑)
目をつけてからずっと出す機会を待っていて、「SNS映え」の需要が高い今このタイミングで出してみたらまさかの大ヒットという感じです。正直ここまで売れるとは思っていなかったですね。
電球ソーダは、ドリンクが入っている状態でのインパクト大な見た目に引きがあるのはもちろん、飲み終わったあとも容器の中に様々な物を入れて飾って楽しめるんです。どちらもバッチリ「SNS映え」するんですよね。
これにより「写真を撮ったらすぐ捨てる」となりにくいんじゃないかと思ったのです。
菊池さん:
店内には電球の容器を使ったインテリアをたくさん飾ったりして、容器の二次利用を強くオススメしています。
ー店内に飾ってあるオシャレな電球を見ていると、自分も作って部屋に飾りたくなってきますね!
鉢植えに入ったかき氷をスコップで食べる「SNOWPOT」も人気爆発中!
菊池さん:
現在「電球ソーダ」に続き、鉢植えに入ったかき氷をスコップで食べる「SNOWPOT」も人気爆発中なんです。
最初は期間限定メニューにする予定だったのですが、かなり人気なので恒常メニューにするかもしれません(笑)
菊池さん:
「SNOWPOT」の容器は、本物の植木鉢としてお使いいただけるんですよ。
店内には実際に植物を植えたものを飾っています。
ーなにこれめっちゃオシャレ。こうやって実際に容器を二次利用している実物を見せられると「自分もやってみたい!」という気になりますね。
ー「電球ソーダ」や「SNOWPOT」といった尖った商品が多い印象の「原宿電気商会」ですが、商品化するものはどういった基準で選んでいるのですか?
菊池さん:
実はこの店の本業は海外で流行っている商品の卸売り業でして、常に海外の流行りそうなものをチェックしているんです。
その時に参考にしているのは現地の「イマドキの子」の意見ですね。
あとは、商品の見栄えと日本の若い女の子の意見ですかね。
やはりターゲットとなる人(特に若い女の子)の意見はかなり重要です。僕はおっさんなので(笑)
ー世界中の若い女の子の声がこういった「原宿電気商会」のヒット商品を次々と生み出していってるんですね。
失敗を恐れず尖った商品を追求。目標は「可愛い文化の象徴となる飲食店」
菊池さん:
実は「電球ソーダ」「SNOWPOT」といったヒット商品ばかりではないんですよ。失敗した例もたくさんあります。
ーそうだったんですか。例えばどんな商品が失敗だったんですか?
菊池さん:
ニューヨークで流行っていた「ロールアイス」ですね。去年名古屋で出したんですけど、流行りませんでした。
いま原宿で流行っているので、タイミングもありますが、あの時原宿に出してたら流行ってたのかな・・・とか思ったり(笑)
ー名古屋で流行を先取りしていたんですね!スゴい!
菊池さん:
あとは、ソフトクリームの周りに綿菓子がついたスイーツ(写真左)や、香港で有名なスイーツ「パッフル」(写真右)とかですかね。
「パッフル」はニューヨークで流行っていたのでイケるかなと思ったんですけど・・・ダメでした。
ーすでにかなり多くの商品にチャレンジしているんですね。
菊池さん:
いまも常に新しい商品を探していて、毎日かなり忙しいです(笑)
とにかく失敗を恐れずにチャレンジしてみることを心がけています。やってみて反応を見ないことには、流行は作れませんので。
目標は「可愛い文化の象徴となる飲食店」です。
これからも原宿でとんがった店を追求していきますよ!
ー失敗を恐れずにチャレンジを繰り返し、積極的に流行を作っていこうとする姿勢、カッコよすぎます!
これからどんな新しい商品が出てくるのか、とても楽しみです。
夏休みは電球ソーダ専門店「原宿電気商会」に行こう!
ー電球ソーダ専門店「原宿電気商会」の混雑状況はどんな感じですか?
菊池さん:
穴場は平日のお昼ちょい過ぎ、夕方ですね。平日は比較的並ばずに買える時が多いと思います。
休日は基本的に並んでいただく覚悟でご来店いただければと・・・。
(※日によって差があります)
ー菊池さん、このたびは取材にご協力いただき、誠にありがとうございました!
今後「電球ソーダ」「SNOWPOT」以外にも、尖った新商品を発売する予定とのこと。これからの「原宿電気商会」もめちゃくちゃ楽しみですね!
原宿電気商会
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-7
営業時間:11:00〜19:00
・販売元: Instagram, Inc. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: 写真/ビデオ ・容量: 120.4 MB ・バージョン: 10.31 |