これまでにもiPhoneを分解し、その構造を詳しく分析してきたウェブサイト『iFixit』が『iPhone SE』の分解レポートを公開しました。
※ 本記事はiPhoneの分解を推奨するものではありません。分解すると製品保証が無効になります。
バッテリー容量は微増
iFixitによると、iPhone SEのバッテリー容量は1,624mAh。『iPhone 5s』は1,560mAhなので容量はわずかに増えています。
その一方で、Appleが公表している稼働時間には大きな差があります。
iPhone SE | iPhone 5s | |
---|---|---|
連続通話時間(3G) | 最大14時間 | 最大10時間 |
連続待受時間 | 最大10日間 | |
インターネット利用(LTE) | 最大13時間 | 最大10時間 |
オーディオ再生 | 最大50時間 | 最大40時間 |
バッテリー容量の微増も稼働時間の増加に貢献していると考えられますが、iPhone SEでは通話・通信・計算処理などに使う電力が削減されていることもうかがえます。
シーリングは部分的に採用
『iPhone 6s』は浸水を防ぐためのシーリングが各所に施されていることが注目されました(故意・過失・事故による浸水は製品保証の対象外です)。
→ iPhone 6sは水に強い? 分解によってその仕組みが判明
iPhone SEでも、同じようなシーリングが部分的に施されています。
iFixitによれば、FaceTimeカメラ・音量調整ボタン・iSightカメラのコネクタには施されているものの、液晶・バッテリー・Lightningコネクタには施されていないそうです。
いずれにしても故意・過失・事故による浸水で故障した場合、製品保証の対象外なので有償での修理になります。浸水のおそれがある使い方はやめましょう。
→ iPhone SEを水没させたら修理費はいくら?
iPhone 5sと互換性がありそうなパーツも
iPhone SEとiPhone 5sは、公表されているサイズがまったく同じです。使われているパーツにも互換性がありそうなものがある、とiFixitはウェブページで述べています。
iPhone SEとiPhone 5sで互換性がありそうなものとして、スピーカー・ボディ本体・振動モーター・SIMトレイ・FaceTimeカメラ・受話口のスピーカー・近接センサーを挙げています。
一方で互換性がないものとして挙げているのは、プロセッサやメモリを搭載したマザーボード・iSightカメラ・Lightningコネクタ・バッテリーです。
iPhone SEでも多くのパーツを流用できるようにすることで、製造コストを低くする狙いがあるのかもしれません。
分解写真はiFixitで公開中
iPhone SEの分解写真はiFixitのウェブサイトで公開されています。ぜひご覧ください。
参考
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