「Amazon WorkSpaces」を使えば、PC と iPad の作業環境の違いに悩まされることも無くなるかもしれません。
(画像:YouTube)
このサービスでは Amazon のサーバで動く仮想 PC をレンタルできます。専用アプリをインストールした PC・iPad などから、仮想 PC にアクセスします。
仮想 PC にはあらかじめ Windows 7 相当の環境が設定されており、Windows PC と同様に使えるようです。
料金プランは4つあり、スペックの高低・Microsoft Office の有無で分かれています。
これまで一部のユーザーに限定して提供されてきましたが、今回、AWS アカウントを持つユーザーなら誰でも利用できるようになりました。
Amazon WorkSpacesとは?
PC を仮想化する、つまりサーバ上でまとめて動作・管理することで、PC の維持管理の手間を削減できます。
しかし、この仮想化には相応の設備が必要になるため、導入に際してのコストが高いのが難点になっていました。
Amazon WorkSpaces は Amazon のサーバで動く仮想 PC をレンタルできるので、必要な設備投資を抑えられます。
料金は?
毎月の費用は、プランに応じた月額料金のみです。4種類のプランがあり、月額料金は35〜75ドル(約3,580〜7,670円)です。
例えば、Microsoft Office Professional 2010 とセキュリティソフトが導入済みのプランは50ドル(約5,110円)で利用できます。
PC⇔iPadで作業環境をスムーズに引き継ぎ
Amazon が主催するイベント「AWS Summit 2014」で発表された内容によれば、Amazon WorkSpaces を使うと以下のことも可能になります。
Mac から仮想 PC にログインします。
(画像:YouTube)
Windows PC と同じように、Office で書類を作成できます。
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iPad の専用アプリから、同じ仮想 PC にログインすると…
(画像:YouTube)
直前までの作業をそのまま、Mac から iPad に引き継げます。
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タブレットの場合、PC のようには操作できない場面もあります。そういった時に使える補助機能も備わっています。
(画像:YouTube)
仮想 PC を使っていれば、ファイルの同期を心配する必要はなくなりそうです。
Amazon による発表は、以下の動画ですべてチェックできます。Amazon WorkSpaces の説明は42分30秒頃から。
日本からも利用可能、ただし英語版のみ?
AWS 公式ブログによれば、Amazon WorkSpaces は日本からも利用できます。
ただし、現時点でサーバはアメリカ国内にのみ設置されています。物理的な距離が遠いので通信速度が遅くなり、スムーズには使えないかもしれません。
さらに、用意されているのは英語版の Windows になるようなので、インストールされている Office も英語版と考えられます。
参考(順不同)
- Amazon WorkSpaces ( クラウド上の仮想デスクトップサービス ) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
- Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】Amazon WorkSpaces が誰でもご利用可能に!
- Amazonクラウドの仮想デスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」が今日から一般公開。Windows 7が月額約3500円から。iPad、Androidタブレット、Kindleも利用可 - Publickey
- AWS Summit 2014 | San Francisco – Keynote with Andy Jassy – YouTube