iOS 7 発表時に話題になった「iBeacon」に新たな動きです。
(画像引用元:Apple)
BEEKn によると、Apple が「iBeacon プログラム」を開始したようです。Apple のウェブページで文言が見つかっています。
さらに iPhone 向けアクセサリの認証プログラム「MFi」参加者は、基準を満たすデバイスに「iBeacon」の文言が使えるようになった、としています。
秘密保持契約を結べば、iBeacon の仕様も入手できるようです。
iBeaconとは?
まず、あるデバイスをビーコン(信号)の発信機として設置します。
そして、その信号が受け取れる範囲内に iPhone・iPad が入ると、その信号に応じた通知を受け取ったり、アプリで連携機能が使えるようになります。
この一連の仕組みが「iBeacon」と呼ばれています。以下は、アメリカの Apple Store で導入されている iBeacon で通知を受け取った場面です。
(画像引用元:Verge)
信号を範囲内で受け取るには「連動アプリをインストールする」「連動を許可する」「Bluetooth をオンにする」という3つの条件を満たす必要があります。
iBeacon を利用するには「iOS 7」と「iPhone 4s・第三世代 iPad 以降のデバイス」も必要になります。
iBeaconプログラムの中身
BEEKn によれば、Apple が定める基準を満たすデバイスに対して「iBeacon」という単語の使用を認める制度になっているようです。
さらに iBeacon の仕様は、Bluetooth LE(Bluetooth 4.0)とほぼ同じようです。
これと似た制度で「MFi ライセンスプログラム」があります。
Apple が iPhone・iPad と連動するアクセサリの基準を設け、これを満たす製品に「MFi」ロゴの使用を認めています。
(画像引用元:Apple)
BEEKn は、この MFi ライセンスプログラムの一環として iBeacon プログラムが提供されていると報じています。
非認証デバイスの使用・Android対応に制限はなし?
iOS 7 から MFi 認証を受けてない Lightning コネクタ対応製品は、接続時に警告が表示される・充電できないといった対策が行われています。
【iOS 7】一部のMFi未認証Lightningケーブルで充電が不能に。
一方、iBeacon プログラムにはこうした対策・制限はないようです。
9to5Mac は、すでに発売されている iBeacon 対応のビーコン発信機の利用・Android からの利用制限は行われないとしています。
Appleが本格的な普及に着手?
MFi プログラムのように、Apple は iBeacon プログラムによって iBeacon 対応製品の品質・ブランドイメージを一定に保とうとしているのかもしれません。
加えて、Apple は iBeacon を本格的に普及させようとしている、とも考えられます。
iBeacon 対応製品が増えないのであれば、こうした認証プログラムを用意する必要性は低くなると考えられるからです。
今後、iBeacon の普及を促進する新たな連携機能が iOS に追加されるかもしれません。