中国のニュースサイト PadNews によると、大型 iPad は 2K 液晶を搭載してテストを行っているようです。
PadNews は消息筋から入手した情報を元に、2014年4月と同年10月に大型 iPad を発売すると主張。4月発売の大型 iPad の解像度は不明ですが、10月発売の大型 iPad に関しては 4K 液晶としています。
報道の真偽はともかく、液晶テレビ・テレビ放送の分野でも登場する機会が多くなった「2K」「4K」はどれくらいの解像度なのでしょうか。
「2K」「4K」とは?
一般的に「2K」はおおよそ 2,000×1,000px、「4K」はおおよそ 4,000×2,000px の解像度を指す際に使われる用語です。
例えば iPad Air のディスプレイ解像度は 2,048×1,536px なので「2K」と呼べますが、iPhone は 1,136×640px なので「2K」ではありません。
「2K1K」「4K2K」という用語もありますが「2K1K」 は「2K」と、「4K2K」は「4K」とほぼ同じ意味です。
しかし、分野によってこれらの用語が指す解像度が明確に決まっている場合もあります。
今回のニュースのように「2K」「4K」という言葉が登場しただけでは、具体的な解像度は分からず、想像するしかありません。
大型iPadの解像度はどれくらい?
2K解像度の場合
2K 解像度で一般的なのは「1,920×1,080px」。これはフルハイビジョン液晶テレビの解像度で、Blu-ray の映像ソフトもこの解像度で収録されています。
この解像度だと縦横の長さの比率が「16:9」になので、現在の iPad Air・iPad mini Retina モデルの「4:3」とは異なります。
仮にこの解像度を採用するとすれば、iPad Air・iPad mini Reinta モデルに比べて、大型 iPad は縦長になります(横表示の場合は横長)。
iPad シリーズの比率を保ったまま「2K」になるとすれば、iPad Air・iPad mini Retina モデルと同じ「2,048×1,536px」かもしれません。
ただし、ディスプレイのサイズは12.9インチと iPad Air よりも大型なので、ピクセル密度は 198ppi に低下。初代 iPad mini(163ppi)よりも密度がわずかに高い程度です。
4K解像度の場合
4K 解像度で一般的なのは「3,840×2,160px」で、こちらも縦横の比率は「16:9」。もし「4:3」であれば「4,096×3,072px」かもしれません。
しかし、ピクセル密度がこれまでの iPhone・iPad よりも高い 397ppi になります。
iPad mini Retina モデルのピクセル密度は 326ppi ですが、それでも生産は困難だと言われているので、採用される可能性は低いかもしれません。
単に Retina Display として精細な表現を実現するためであれば、以前に DisplaySearch 社の予測で発表された「2,732×2,048px」も考えられます。
ピクセル密度は約 265 ppi、縦横の比率はほぼ「4:3」なので iPad Air と同等です。