AppBank の主任です。
9to5Mac によると、証券会社 BTIG の Walter Piecyk 氏が、Apple は7〜9月期(第四四半期)の間に新しい iPhone を発売すると予測しています。
その根拠として挙げられているのが、Appleが発表した「売上予測」です。
Appleの売上予測を達成するには新しいiPhoneが必要
先日発表された Apple の4〜6月期の決算の中で、Apple は7〜9月期の売上を340〜370億ドルと予測していました。
Piecyk 氏によると、仮に Apple が7〜9月期に何も新製品を発表しなければ、この売上予測よりも数十億ドルは売上が落ち込むとしています。
2012年の売上の変化を見ると、1〜3月期・4〜6月期は売上が連続して減少していますが、iPhone 5 が発売された7〜9月期は売上がわずかに回復しています。
なお、iPhone 5 が発売されたのは9月21日で、その販売が本格化した10〜12月期の売上は545.1億ドルと非常に高くなっています。
同様に2013年の1〜3月期・4〜6月期も売上が連続減少しており、確かに新製品を発売しなければ、さらに売上が減少する可能性があります。
ですから、昨年同様に7〜9月期に新しい iPhone を発売すれば、340〜370億ドルの売上予測を達成できるかもしれません。昨年の同時期の売上は359.6億ドルでした。
そのため、7〜9月の間に新しい iPhone が発売されるという Piecyk 氏 の予測には、それなりの根拠があると思われます。
なぜiPhoneなのか?
Piecyk 氏は「新製品」ではなく「新しい iPhone」と予測する理由は何なのでしょうか?
Piecyk 氏は、新しい iPad を発売しても利益が少ないとしており、新しい iPhone を発売した場合も当初は利益が少ないものが、新しい iPad よりは高いとしています。
今秋発売が期待される新しい iPad(iPad 5)は、デザインが一新され、iPad mini 風になるとの予想が出ています。そのために新しい iPad は、生産に必要なコストが高いと予測されているのかもしれません。
なお、予測の中に iPhone 5S・廉価版 iPhone といった記述はなく、どちらが発売されるのか、あるいは両方が発売されるのかは不明です。