AppBank の主任です。
普段何気なく使っている「メッセージ」アプリですが、実は3つのサービスを使い分けられる多機能なアプリだったりします。
そのサービスとは「iMessage」「SMS」「MMS」。iMessage は Apple が提供するサービスですが、SMS・MMS は携帯電話会社が提供しています。
iMessage を使えば、iPhone だけでなく iPad や iPod touch でもメッセージをやり取りできるので便利ですが、落とし穴もあります。
今回は「iMessage や SMS・MMS の違い」や「iMessage を使う時の注意点」を詳しくご紹介いたします。
目次
- 共通点:メッセージアプリで利用できる
- 相違点1:料金
- 相違点2:送受信できるデータ
- 相違点3:メッセージ開封の確認
- 相違点4:使える機種
- 相違点5:メッセージの同期
- 相違点6:宛先
- 思った通りの場所にメッセージを届けるには?
共通点:メッセージアプリで利用できる
iMessage・SMS・MMS はいずれもメッセージアプリから利用します。
iMessage でメッセージを送信する場合、吹き出しの色は青になります。SMS・MMS で送信するメッセージは緑です。
相違点1:料金
SMS:送信料はパケット定額の適応外で、同じキャリア同士は無料であったり、他のキャリアに送る際は料金がかかります。
MMS:送受信にはパケット定額が適応されて、料金はメールのデータ量によって変わります。
auとSoftbankはMMSに対応していますが、DoCoMoは非対応です。
iMessage:Wi-fi環境があれば無料で利用できて、Wi-Fi環境でない場合は通信料がかかりますよ。
相違点2:送受信できるデータ
SMS は携帯電話会社の音声通話回線を使うので、メッセージ(文章)しか送受信できません。
MMS と iMessage はメッセージのほかに写真・動画・位置情報・連絡先を送ったり、受け取ったりすることができます。
相違点3:メッセージ開封の確認
SMS と MMS には、相手がそのメッセージをアプリで表示(開封)したか否かを確認できる機能はありません。
iMessage には相手が届いたメッセージをアプリで表示したか否かを確認する機能があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→メッセージアプリ(iMessage)の解説。嬉しい新機能が満載です!
相違点4:使える機種
SMS と MMS は iPhone でのみ利用できます。
iMessage は iPhone のほか、iPad や iPod touch でも利用できます。また、Mountain Lion を搭載した Mac でも送受信できます。
相違点5:メッセージの同期
SMS や MMS の宛先はそれぞれの iPhone で異なります。ですから A の iPhone に来たメッセージを B の iPhone で見たり、返信することはできません。
iMessage では iPhone と iPad を全く同じに設定すると、両者の間でメッセージを同期できます。iMessage で送られてくるメッセージを iPhone でも iPad でも開けますし、返信することもできます。
相違点6:宛先
SMS を送信する際、メッセージの宛先となるのは「電話番号」です。SMS が携帯電話会社の音声通話回線を使うからです。送信先は携帯電話に限られます。
MMS は ○○○@gmail.com や ○○○@icloud.com のような、通常のメールアドレスが宛先になります。メッセージは携帯電話や PC にも送信できます。
一方で iMessage の場合、iMessage に登録されている電話番号やメールアドレスが宛先になります。未登録の電話番号・メールアドレスには送れません。
iMessage を使って未登録のメールアドレスに送ろうとするとエラーが表示されます。
iMessage は受信や送信に使うメールアドレスを増やすこともできます。
設定アプリを開き、【iCloud】▶【送受信】▶「iMessage着信用の連絡先情報」の【別のメールを追加…】で追加できます。
iMessageの落とし穴:送っても気付かれない場合も
iMessage で送るメッセージの宛先は登録済みの電話番号・メールアドレスですが、これは送信先の iPhone を識別する「ラベル」です。実際にそこには送っていません。
ですから iMessage で ○○○@gmai.com にメッセージを送っても ○○○@gmail.com の受信ボックスにそのメッセージは届きません。
また、MMS で Gmail にメールを送ったつもりでも、相手がそのアドレスを iMessage に登録していれば Gmail には届かず、iMessage として iPhone/iPad に届きます。
こうなると相手が iMessage で届いたメッセージに気付かず、用件を伝えることができない恐れがあります。
思った通りの場所にメッセージを届けるには?
相手がメールアドレスを iMessage に登録していれば、そのアドレスを宛先に指定すると【送信】の色が青になります。iMessage で届けたい場合はそのまま送信します。
そうでない場合は「設定アプリで iMessage をオフにする」「メールアプリで送る」といった対策を行い、送りたい所にメッセージが確実に届くように注意しましょう。