AppBankの主任です。
iPhone や携帯電話を使っている方なら一度は耳にしたことがある「パケット通信」。これがどんなものか、ご存知でしょうか。
この「パケット通信」がないと好きな時にウェブページを見たり、メールを送ることができないかもしれません。実はそれほどに重要な技術です。
今回は、知っておいて損はない「パケット通信」をカンタンにご紹介します。
iPhone が「パケット通信」する場面
iPhone がパケット通信を行う場面は多々あります。
メールの送受信・Safari でウェブページを表示する・App Store からアプリをダウンロードする時など、iPhone がインターネットにアクセスする時には必ずパケット通信を行っています。
以上のように身近な「パケット通信」ですが、これはいったい何なのでしょうか。
パケット通信は通信方法の1つ
パケット通信は通信方法の1つです。どんな通信を行うのかというと、データを「パケット」と呼ばれる単位に区切って送ったり、受け取ります。
例えばメールで写真を送る場合、そのデータは細かく分割されます。それがインターネット回線を通じて相手に届きます。その後に、相手の PC・iPhone は分割されたデータを元の形に戻し、写真とメールとして表示します。
では、こんなにも手間のかかる方法で通信するのは何故でしょうか。
パケット通信は回線を長時間独占しない
それはパケット通信が1つのインターネット回線を長い時間、独占しない通信方法だからです。
インターネット回線は1回に1つの情報しか送信できません。サイズの大きなファイルをダウンロードすれば、その分だけ回線を独占する時間は長くなります。何人もの利用者が利用するには、回線の独占時間を平等にする必要があります。とはいえ、時間で区切るのは難しい…。
そこで送受信するデータをパケット単位で分割することにしました。こうすることで1回の送信で回線を独占する時間は短くなります。
では、1パケット分のデータとはどれくらいの量なのでしょうか。
1パケット=128バイト
1パケットをデータの容量に換算すると128バイトになります。ひらがなや漢字(全角文字)は1文字で2バイトなので、1パケットで64文字になります。
このように1パケットに収まるデータの量は少ないので回線の独占時間は一瞬です。自分が1パケット送ったら別の利用者が1パケット送るという場合でも、回線を利用できない時間は一瞬なので、回線を共有しているのとほぼ同じ状態になります。
好きなタイミングでメールを送ったり、ウェブページを見られるのはこのパケット通信のおかげといっても良いかもしれません。