Mac 用の新しい OS「OS X Mountain Lion」が7月25日に発売開始になるとの噂があります。Mountain Lion は現在発売されている OS X Lion の次のバージョンです。
この OS は iPhone/iPad の良いところを積極的に取り入れ、Mac と iPhone/iPad をよりスムーズに連携させます。例えば Mac から iMessage が使えるようになり、iPhone のメモやリマインダーが専用のアプリと同期されます。
まさに Mountain Lion は iPhone/iPad ユーザーに欠かせない OS となりそうです。そこで AppBank では、いまお使いの Mac に Mountain Lion をインストールする前に準備しておきたいことをまとめてご紹介いたします。
この記事をチェックして Mountain Lion の発売に備えておきましょう。
2012年6月11日以降に Mac を購入した場合
6月11日以降に Apple・Apple 製品取扱店で対象となる Mac を購入したユーザーには、無償で Mountain Lion が提供されます。そのためには「OS X Mountain Lion Up-to-Dateプログラム」に申し込む必要があります。
このプログラムへの申し込み期間は OS X Mountain Lion が発売されてから30日間です。現時点ではまだ申し込みを開始していませんが、このプログラムの対象となる方は以下のウェブページをブックマークしておきましょう。
アップル – OS X Mountain Lionへの無料アップグレードができるかを、確認しましょう。
いま使っている Mac が Mountain Lion 対応かを確認する
モデルを確認する
お使いの Mac のモデルによっては Mountain Lion がインストールできない場合があります。以下の方法でお使いの Mac のモデルを確認してみましょう。
- 画面左上のアップルメニューをクリック
- 【この Mac について】をクリック
- 表示されたウィンドウの【詳しい情報…】ボタンをクリック
これでお使いの Mac の種類とモデルが分かるウィンドウが表示されます。お使いの Mac が以下の表にあるモデルと同等、あるいは新しければ Mountain Lion がインストールできます。
iMac | Mid 2007 以降 |
MacBook | Late 2008アルミニウム製・Early 2009 以降 |
MacBook Pro | Mid/Late 2007 以降 |
MacBook Air | Late 2008 以降 |
Mac mini | Early 2008 以降 |
Mac Pro | Early 2008 以降 |
Xserve | Early 2009 |
もし上記の方法でお使いの Mac の種類とモデルが確認できない場合は、以下のウェブページで紹介されている方法で Mac のシリアル番号を確認します。
Mac OS X:「この Mac について」ウインドウでコンピュータのシリアル番号を確認する
確認したシリアル番号を控えて以下のウェブページにアクセスします。【技術仕様を検索】のフォームにシリアル番号を入力して検索を行います。これでお使いの Mac に関する技術仕様が表示されるので、それがお使いの Mac の種類とモデルになります。上記の表に掲載しているモデルと同等、あるいはそれよりも新しければ Mountain Lion がインストールできます。
OS のバージョンを確認する
お使いの Mac にインストールされている Mac のバージョンを確認します。
- 画面左上のアップルメニューをクリック
- 【この Mac について】をクリック
- 【Mac OS X】の下に表示されているバージョンを確認する
バージョンの数字が「10.7.x」であれば、お使いの OS は OS X Lion です。そのまま Mountain Lion がインストールできます。
バージョンの数字が「10.6.8」であれば、お使いの OS は Mac OS X Snow Leopard です。「10.6.8」よりもバージョンが古い場合は、画面左上のアップルメニューを開き、【ソフトウェア・アップデート…】をクリックして Snow Leopard の最新バージョンへアップデートしてください。
アプリが Mountain Lion で使えるかをチェックする
いま使っているアプリが Mountain Lion で使えないのであれば、Mountain Lion の魅力も半減です。そこで以下のウェブサイトでいま使っているアプリが Mountain Lion でも使えるのかを確認しましょう。
App Compatibility Table – RoaringApps – App compatibility and feature support for OS X & iOS
ただ、有志による情報を集めているウェブサイトなので、情報が正確ではない可能性もあります。その点はあらかじめご了承ください。
ドライバが必要なデバイスの対応状況を調べる
ドライバや専用ソフトウェアが必要なデバイス、例えばプリンタ・スキャナ・タブレットなどの対応状況も確認しましょう。最悪の場合、Mountain Lion をインストールすると未対応デバイスは使えなくなる可能性があります。
メーカーによっては、以下のように Mountain Lion 対応情報をまとめて掲載しているところもあります。
- サポート | エプソン周辺機器製品のOS X® Mountain Lionへの対応について | エプソン
- ScanSnap OS X v10.8(Mountain Lion)の対応について : 富士通
ただし発売前だからか、対応情報を公開していないメーカーもあります。ドライバ・専用ソフトが必要なデバイスをお使いの方は、対応情報が公開されるまでは Mountain Lion へのアップグレードを控えることも選択肢に入れた方が良いでしょう。
大切なファイルをバックアップする
Mountain Lion はいまお使いの OS にそのまま上書きでインストールされるため、書類や iTunes に入っている曲・動画が消えてしまうことはありません。とはいえ、何らかのトラブルによって初期化せざるを得なかったり、データが消えてしまうこともあります。
そこで大切なファイルは USB メモリや外付け HDD にコピーしておきましょう。
あるいは Time Machine という機能を使いましょう。 Mac をまるごと外付け HDD にバックアップ、あとから復元できるのでオススメです。使い方は以下の通りです。
- 外付け HDD を Mac に接続する
- 画面左上のアップルメニューをクリック
- 【システム環境設定】をクリック
- 【Time Machine】をクリック
- 【Time Machine】のスイッチを【入】にする
- 【ディスク選択】ボタンをクリック
- 接続した外付け HDD を選択
あとは自動的にバックアップを作成してくれます。Mac に収められているデータの数やサイズによって作業時間が長くなることが多いので、寝る前などにバックアップの作成を始める方が良いでしょう。
不要なアプリ・ファイルは整理する
必ず行う必要はありませんが、この機会に不要なアプリ・ファイルを整理しておくと、ディスクの空き容量を確保できるのでオススメです。
不要なアプリを削除する場合は以下の「AppCleaner」というアプリを使うと、設定ファイルや関連するファイルをまとめて削除できるのでオススメです。
→ FreeMacSoft | AppCleaner
準備ができたら Mountain Lion の新機能をチェック!
準備が済んだら Mountain Lion の新機能をチェックしておきましょう。以下の記事で簡単にご紹介しています。ぜひご覧ください。
→ 7月に発売される OS X Mountain Lion の価格と機能をチェック!