角川新版日本史辞典は日本史に特化した、iPad/IPhoneで使える電子辞典アプリ。日本史に登場する地名・人名、出来事などを詳しく解説しています。
全文検索機能はもちろん、項目ごとに色の異なる付せんを貼ることもできるのでテスト前に苦手な項目を復習したり、レポートや研究に必要な項目をまとめておけたりします。豊富な付録によって複雑な人物関係を図で見直すこともできます。
主に日本史を学ぶ学生や研究者向けになっていますが、時代劇や歴史が好きな方にも活用して頂けると思います。詳しくご紹介します!
本アプリはiPad/iPhoneの両方で使えるユニバーサルアプリです。今回はまずiPadでの使い勝手やアプリの機能をご紹介し、記事末尾でiPhoneでの使い勝手をご紹介します。
項目を検索する
左上のあるフォームのキーワードを入れて検索するか、索引から五十音順索引あるいは人名索引から項目を検索します。
項目を表示すると検索キーワードに該当する部分が黄色でマーキングされます。解説中のリンクをタップするとその項目の解説へジャンプします。緑文字をタップすると収録されている付録、例えば平安京大内裏図などを表示します。
文字を選択して、これをキーワードに辞典を検索できます。コピーも可能。
角川世界史辞典がインストール済みなら、同辞典もアプリを切り替えて検索できます。
詳細な資料を収録した「付録」
複雑な日本史。その理解を助けるために詳細な表や地図が付録として収録されています。
こういった組織は解説を読むだけでは理解しづらい部分があるので、組織図になっているのは有用な資料になります。
明治以降は他国との交流も盛んになります。その辺りの歴史を理解するには東アジア一帯を描いた地図は必要不可欠です。カラーで見やすいですね。
これらの付録は画像データになっており、ピンチイン・アウトで拡大・縮小ができます。
一方で画像データであるがために最大限まで拡大すると画像がぼやけて見辛い場面も。この点はぜひともアップデートで修正していただきたい点です。
表示設定を変えて辞典を使いやすくする
フォントは明朝とゴシックの2種類から、サイズは14から28ポイントで設定できます。文字色も黒・白・茶から選べ、背景の色も変更可能です。
初期設定では項目が連続して表示されるようになっているので読みづらい方もいらっしゃるかもしれません。設定から「1項目単独表示」に変更すれば1項目ごとに表示します。
付せん機能を使って重要用語をチェック
テスト範囲で出る用語やレポートを書く上で必要な用語には付せんを貼って管理しましょう。色は全部で5色あり、付せんごとに簡単なメモが残せます。
付せんは色ごとに管理されます。色の名前は変更できるので用途に合わせて名前を変えておくとグッと使いやすくなります。
最近調べた項目は履歴から呼び出す
最近調べた覚えのある項目は履歴から呼び出しましょう。検索よりも効率的です。
履歴に残っている項目に付せんが貼られている場合はその色がリストに表示されます。
iPhone版 – 角川新版日本史辞典
左:収録している内容はiPad版と変わりません。検索も素早く、実用的です。
右:iPhone版では初期設定で項目の解説は1つ1つ表示されます。
左:iPhone版ならテスト前にサッと用語をチェックするのにも便利ですね。
右:履歴機能も健在。片手で使える分、iPhone版の方がスピーディーに操作できます。
まとめ
iPhone版でもiPad版と同じようにフォントの種類やサイズ・色が変更できます。自分好みの見やすい辞典につくりかえられるのは紙の辞典には真似できない機能で、私が電子辞典アプリを強くオススメする理由の1つでもあります。
一方で付録のデータがすべて画像データであるため、拡大した際に見辛いという欠点もこのアプリにはあります。キーワード検索には該当するものの、リンクを開いた際に画像の一番上(リストの一番上)が表示されるだけで、該当する部分を自分で探し出さなければならないというのは電子辞典アプリとしては片手落ちという感じがします。
それ以外の部分に関しては、例えば検索が速い点、検索後にキーワードに該当する単語をマーキングしてくれる点、また単語をタップするとその解説を表示してくれる点、さらに付せんでお気に入りを5つに分けて管理できる点など、非常に完成度が高いアプリです。
日本の歴史を学ぶ方には欠かせないアプリには間違いありません。ぜひお試しください!
- 販売会社URL:iPhone / iPod Touch Games nowproduction
- 参考価格:2200円
- レファレンス (Reference)
- 執筆時のバージョン: 1.0.1