鼻歌検索midomiと楽曲検索ShazamというiPhoneで使える、それぞれ有名な音楽検索アプリ。
似たようなアプリでしょ、とか、類似サービスだ、と思いきや、実はこの2つのアプリ、全然違うサービスなんです。以前2つのアプリともレビューしましたが、それぞれを利用していて最近起こった出来事を交えながら違いを紹介しましょう。
以前のmidomiとShazamのレビューはこちら。
- midomi:鼻歌検索。あの曲なんだっけ?と思ったら鼻歌で検索しよう!無料iPhoneアプリ。
- Shazam(シャザム):この曲って何だっけ?にほぼ100%で答えるすごいアプリ。iPhoneのCMで紹介されてます。無料。
鼻歌検索アプリ、midomi編
先日のmidomiレビュー記事でこう書きました。
この後10分ぐらいいろんな鼻歌を試してみました。
結果、なかなかどんぴしゃで結果が出るのは難しいということもわかりました。英語の歌が出たり、中国語の歌が出たり。
すると、後日midomiの中の人からご連絡いただきました。
結果は、お話を伺ってmidomiでばっちり歌の検索ができるようになったのですが、下記はmidomiの担当者様に聞かせていただいた話まとめ。
- 鼻歌検索とよく言われていますが、鼻歌だけよりも歌詞も含めて歌った方が検索精度が上がる。
- midomiの検索エンジンは、音階だけじゃなく、その歌の歌詞、ピッチ、息継ぎの場所などを複合的に認識し、検索している。
- 人の脳のような適応的な働きをし検索している。
- なので、「鼻歌」と縛らずに、自由にわかる範囲をそのまま歌った方がいい。
- 歌のリズムが単調だったときは、リズムをチェックするのを止めて歌詞を重点的に見るとか、検索エンジンの認識は歌う人に合わせて柔軟に対応している。
- なお、歌詞の中身まで検索している技術はmidomiが世界初。
- 人は間違いをおかす、ということを考慮に入れた検索もしている。歌詞は正確である必要がない。できるだけ正確、でOK。
- できれば、10秒以上歌ってね!とのこと。歌が短すぎると、検索結果があまりにも多くなるため、外国の楽曲もたくさん検索結果に出るだろう、と。
- 検索結果が多すぎるときは、検索結果画面右上のフィルター機能で「日本語(Japanese)」限定にすれば日本語の楽曲だけが表示されて見つけやすくなります。
- midomiのデータベースには毎月日本のカラオケ企業から提供を受けている新曲も600~1000曲追加している。
- ユーザーと作り上げるデータベースも構築していて、midomiのPCサイトにて歌を歌い登録することによってmidomiのデータベースの構築に誰でも参加可能。
- 例えばShazamとの違いは、オリジナル楽曲のみの検索か、そうじゃないかの違い。midomiは、歌・ハミングによる検索「singing search」と、楽曲の音源に向けて検索する「grab search」の双方の検索機能を持っている。ただし「grab search」は、日本語楽曲には未対応。
- オリジナル楽曲検索のみじゃなく、鼻歌検索でこれだけの精度で結果を出せるのは世界でmidomiだけ。
で、いただいたアドバイスを元に、midomiを試してみました。
すると、ちゃんと検索結果が出ました!!!
例えばですが、この「翼をください」の検索結果の中にmidomiの大きな特徴の1つがあります。
横のスクリーンショットを見てみてください。楽曲をカバーしている人のリストも結果にでているんですね。
渡辺美里とか、徳永英明が「翼をください」をカバーしているって初めて知りました。そういうことがmidomiでは起こるのです。
オリジナル楽曲検索、Shazam編
さて、Shazamです。
Shazamはオリジナル楽曲検索で、歌そのものを検索します。
midomiと混同してしまっていたのですが、Shazamでは鼻歌検索はできないんですね。
試しに、midomiで試したようにShazamを前にして、いろいろ歌ってみましたが、検索できませんでした。
オリジナル楽曲検索、というのはそういう意味か。
本当にその歌そのものがかかっていないと検索できないんですね。
でも、こういう体験ができます!
YouTube – The best of Steve Ballmer
私はこの動画がたまらなく好きで何度も見てます。
これはマイクロソフトCEOスティーブバルマーの編集動画です。
で、過去に何十回と見ている動画なのですが、この動画のバックミュージックとして利用されている楽曲が気になってしょうがありませんでした。
で、こんなときはShazamで検索。
まず、動画の4:38 ぐらいから始まるビルゲイツとバルマーが車に乗るところの音楽。
ずっと気になっていたこの曲をShazamはドンピシャで当ててくれた。
その曲名は「Da-Da-Da」。歌手の名前は「Trio」。
Shazamで検索して、YouTubeで動画を見つける、というのが非常に心地いい。
YouTube – Trio Da-Da-Da – 1982
他のバージョンも見つかった。
・ライブバージョン:YouTube – Trio – Da Da Da
・PVバージョン:YouTube – Trio – Da Da Da (clipe)
で、ついでに上のスティーブバルマーの動画の5:38ぐらいから始まるビルゲイツとバルマーのダンスのバックミュージック。
これもすごい気になってました。
で、これもShazamはすぐに見つけてくれました。
YouTube – Haddaway-What is Love?
こういうことはmidomiはできないんですね。
逆に、midomiのような鼻歌検索はShazamはできません。
例えばですが、ニコニコ動画を見ていて、「あ、この曲知りたい」って思ったときはShazamなわけです。動画流しながらShazamで曲名がわかります。
面白いですね。本当に。